美容コラムニスト
近藤須雅子さん
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VOCE創刊メンバーであり、第一線で美容界をウォッチし続けるレジェンド。深い知識をベースに忖度なく書かれる記事はユニークでためになるとプロアマ問わず支持を集める。
美容家
君島十和子さん
透明感あふれる清らかな肌、美しい佇まいに憧れる人続出。必要ならすっぴんを披露することも厭わず、ためになる美容情報を発信し続ける。近著に『アラ還十和子』(講談社)。
医師
友利新さん
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スキンケアとインナーケアを専門とし、化粧品会社の研究にも精通。医学的視点に基づくポジティブでわかりやすい解説に定評があり、VOCEをはじめ多数のメディアで大活躍!
美容研究家
大野真理子さん
みずからを“皮膚の変態”と呼ぶ美容マニアであり、つるんとなめらかな毛穴レス肌の持ち主。自身のSNSから人気に火がつき、彼女の推しコスメは飛ぶように売れると話題沸騰中。
【老ける原因:酸化】活性酸素が肌のあちこちを攻撃!
多様なエイジングサインを引き起こす
友利さん
酸化とは、私たち人間が生きるために取り入れた酸素の一部が変化した活性酸素が起こす現象のこと。活性酸素は体内の防御反応のひとつでではありますが、増えすぎると、肌の細胞などを攻撃して酸化させて、メラニン生成やコラーゲン破壊などを引き起こす炎症スイッチを押し、シミ、くすみ、シワ、たるみなどの原因となります。
近藤さん
紫外線は皮脂や肌の脂質を酸化させて炎症につながるし、酸化した脂質がコラーゲンやエラスチンと結びつくと肌を黄ばませるカルボニル化が起こります。一方で、体が本来備えている酸化に対抗する力=抗酸化力も年齢とともにどうしても低下傾向になるので、内外両面から酸化が進みやすくなるんですよね。
友利さん
そのため、睡眠や食生活などライフスタイルを整えて、本来の抗酸化機能をアシストしつつ、ビタミンCやポリフェノールなど抗酸化効果のある成分をスキンケアやインナーケアで取り込むのが◎。
君島さん
私はそれらに加えて、優れた抗酸化効果を持つというフラーレンも愛用しています。
大野さん
酸化によってメラニンが生成されることもあり、多くの美白コスメにも抗酸化成分が入ってますよね。なので、私は抗酸化ケアも兼ねてビタミンCやコウジ酸を配合した美容液を積極的に取り入れています。
「抗酸化ケアを兼ねて、積極的にブライトニングケアをしてるんです」(大野さん)
【こんな人には酸化ケア!】
- シミ、くすみなどが気になり、ブライトニングしたい!
- アウトドアやスポーツが好きで、紫外線を浴びる機会が多い
- 皮脂分泌が多くニキビができたり、黄色くくすみがち
◆酸化が起こる仕組み
酸化ストレスにより体内で活性酸素が発生
酸素の一部が、ほかの物質と結びつきやすく変化したのが活性酸素。強い殺菌作用を持ち、細菌を排除する防御機能を発揮するが、紫外線や大気汚染物質、ストレス、過度な運動などによって大量に発生すると問題が……。
活性酸素が肌内の物質と結合して、肌が酸化する
活性酸素が皮脂やコラーゲン、遺伝子など肌の中のさまざまな物質を酸化させてダメージを与え、メラニンの生成スイッチを押したり、コラーゲンを変性させたり。また、炎症を引き起こし、エイジングを加速させる。
【酸化するとどうなる?】
- メラニンが過剰につくられ、シミ&くすみが発生
- 真皮の成分がダメージを受けてシワができ、たるむ
- カルボニル化が進行して肌が黄ばむ
酸化に効く3大成分
◆フラーレン
君島さんが愛用し、みずからプロデュースする製品にも配合しているのがフラーレン。強力な抗酸化力を備え、そのパワーはビタミンCの約172倍とも。その効果が長時間持続するのも強み。
◆ポリフェノール
植物に含まれる物質で、赤ワインに含まれるアントシアニンや、緑茶に含まれるカテキン、カカオポリフェノールなど種類が豊富。抗酸化作用に加え、幅広い美肌効果が期待できる。
◆ビタミンC
美肌賢者4人とも信頼をおく成分がビタミンC。歴史ある成分であり、優れた抗酸化力を発揮するのに加えて、メラニンの生成抑制&還元、コラーゲン生成促進などマルチな効果が魅力!
撮影/榊原裕一(人物)、伊藤泰寛(静物) ヘアメイク/金澤美保(友利さん)、小澤桜(大野さん)、辻元俊介(近藤さん)、黒田啓蔵(Iris/君島さん) スタイリング/槇佳菜絵(友利さん)、青木宏予(君島さん) イラスト/もちづきいずみ 取材・文/楢﨑裕美 構成/河津美咲
Edited by VOCE編集部
公開日:
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