若い世代と作品をつくりたい。価値観の化学反応が楽しみなんです
今、36歳になって、自分より若い世代と仕事をする機会が増えているのが楽しみで。生きてきた時代が違うから、物事の価値観が違うと思うんです。それがどういうふうに化学反応を起こすのかが、興味深い。若い世代に積極的に伝えたいこと? ないです!(笑)
もちろん聞かれたら答えますが、相手に「聞きたい、知りたい」という気持ちがなければ、栄養にはならないから。「こうなんです」って語るより、一緒に話し合える関係性のほうが、私は好きですね。
関わった作品すべてが私のターニングポイント。達成感を覚えることはありません
ターニングポイントになった作品は?とよく聞かれるので考えてみるんですけど、やっぱり“毎回”なんですよね。ひとつの作品が終わると「終わった! よかった!」と思っておいしいご飯を食べに行く、というご褒美を自分に与えますが、「やりきった〜」という感じはなくて、満足できないことだらけ。意識はしてないけど、きっと向上心が強いんだと思います。諦めが悪いともいうのかもしれないけど(笑)。常に成長していきたい、ぐんぐん伸びたいタイプなんです。
長澤まさみ/Masami Nagasawa
1987年6月3日生まれ。静岡県出身。『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』などVOCE世代の青春を彩ってきた人気作の多くに出演。記憶に新しいドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』でも高い演技力が話題となり、数々のアワードで受賞。来春には、長澤さんが物語の鍵を握る主人公の婚約者役を演じた映画『四月になれば彼女は』が公開予定。
撮影/伊藤彰紀(aosora) モデル/長澤まさみ ヘア/SHOTARO メイク/松井里加(A.K.A) スタイリング/Shohei Kashima(W) 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 並原 綾
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