今回のゲストは元宝塚歌劇団・星組娘役スターの有沙瞳さん。永遠の娘役、永遠のヒロインと言っても過言ではない実績を残してご卒業された有沙さん。天使のような笑顔でスタジオを明るくしてくださいました! 第1回目のインタビューでは退団時のお気持ち、宝塚時代のお話を伺っています。記事の最後には未公開カットもたくさん掲載いたしますのでどうぞお楽しみください!
千秋楽は寂しい気持ちもありましたが、それよりも温かさの方が大きくて。
美夢ひまり(以下 美夢)
宝塚をご卒業されてちょうど2週間ですね。(編集部注:取材は9月上旬に行いました)今のお気持ちをお聞かせいただけますか?
有沙瞳さん(以下 有沙さん)
そうですね。千秋楽の翌日から感覚はまったく違いましたね。自分が在団中にたくさんの方を見送ってきましたが、ぱーっと清々しくご卒業されていく方を見て、素敵だなと思っていたので自分もそのように卒業したいと思っていました。
美夢
ご自身の千秋楽はいかがでしたか?
有沙さん
千秋楽の日は本当にやり切ったという気持ちと、幸せな気持ちでいっぱいで清々しく卒業出来ました。もちろん寂しい気持ちもありましたが、それよりも温かさの方が大きくて、心が愛で満たされました。
美夢
心が愛で満たされる……素敵ですね。
有沙さん
本当に幸せな気持ちで卒業させていただきました。ただ、千秋楽の翌日から何を着たら良いのか分からなくなってしまって(笑)。
美夢
そうなんですか?
有沙さん
在団中はいただいた役に合わせて普段の洋服を選んでいてそれが当たり前だったので、卒業したら何を着たら良いのか分からなくなってしまいました。
美夢
なるほど(笑)。
有沙さん
お洋服はたくさんあるんですけどね(笑) ちょっと外に出るときに何を着たら良いのか、まだ迷子です。
美夢
そのような現象が起きるとは(笑)。
有沙さん
服装だけじゃなくてメイクも同じで、在団中は稽古場に行くばっちりメイクか、舞台メイク、楽屋入りの時はすっぴん、オフもほとんどすっぴんで過ごしていたので、普段メイクも迷子です。
美夢
これからナチュラルメイクの研究ですね。
有沙さん
帽子もメイクをしていない顔を隠すためにかぶっていたようなところがあるので、お洒落にかぶりたいですし、普段メイクのバランスも勉強しないと濃くなりすぎてしまいそうです。でも何もかも新鮮ですね!
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退団を決意したときは?