目次
教えてくれたのは…
加藤クリニック麻布
加藤一実総院長
まぶたの形成やフェイスリフトなど幅広いジャンルの技術に定評があり、桁違いのダウンタイムの短さは驚きのレベル。著名人や美容のプロからの信頼も厚い。
目の下の脂肪を取る【脱脂】を希望する人が増えている!
加藤総院長
目の下の脂肪を取り除く手術を希望する人は、確かに増えています。コロナ禍でマスク生活になり、目元がフォーカスされるようになったことや、SNSなどで“クマ取り”や“脱脂”という言葉を目にする機会が増えたことも関係しているかもしれません。
患者の方によれば、いざ、どの病院にするか考えるときにはTwitter(現・X)で体験者の投稿をチェックするそうです。他のSNSよりもリアリティのあるクチコミがあり、信用できるのだとか。私を指名される患者さんについては、ほぼ100%、Xでの評判が来院のきっかけになっています。Xにはいろいろな体験談ある中で、ありがたいことに私の治療は「圧倒的にダウンタイムが短い」「仕上がりがキレイ」などと評価されているそうです。そういった高評価をいただいていることもあって、他院での仕上がりに満足いかず修正を希望して来院される方もいます。
【脱脂】は、本当にクマやたるみ解決の最適解?
加藤総院長
下まぶたのたるみやクマの原因の一つが、目の裏にある眼窩脂肪(がんかしぼう)が突出することです。本来、眼窩脂肪は、“あかんべぇ”をしたときに見える位置にある瞼板(けんばん)と頬骨を結ぶ眼窩隔膜(がんかかくまく)という強い膜によって脱出しないように止められています。ですが、加齢とともに眼窩脂肪が下に落ち、膜がゆるんでくると、おさえることができなくなり突出してしまいます。
眼窩脂肪が突出してクマやたるみの原因に!
加藤総院長
眼窩脂肪の突出によるたるみが大きいか、小さいかは、その目元の膜(眼窩隔膜)のゆるみ具合によって差が出ます。残念ながら、いくら表面の肌をタイトニングしたところで、脂肪の突出はおさえられるものではないと考えられています。
突出した眼窩脂肪を改善するためには、いわゆる“脱脂”といわれる脂肪を切除する治療が有効です。ですが、必要以上に眼窩脂肪を取り除くと、凹んでしまい、そうなると自然に見せることはまず難しくなります。
加藤総院長
切除した脂肪の量をアピールするSNS投稿などが見られますが、どれだけの脂肪をどの位置から切除するかは、非常に高度な技術が必要となります。ただ取ればいいわけではありません。眼窩脂肪は上まぶたの方までつながっているため、目の下を脱脂しすぎて上まぶたまで凹んでしまったという人もいました。失敗を修正するために当院を訪れた方の中には、他の部位から脂肪を移植することになるなど、大きな負担を背負うことになったケースも。
目元の構造は複雑であり、治療が難しいパーツです。「料金が安いから」「流行っているから」など、目先のメリットやキャッチーさだけでクリニックを簡単に決めないことがリスクを避ける第一歩になるでしょう。
次ページ
クマ・たるみの解決法は?