美容医療との向き合い方

【肌質改善の真実】「生まれつき美肌>>>超えられない壁>>>努力」はどこまでホント?

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【肌質改善の真実】「生まれつき美肌>>>超えられない壁>>>努力」はどこまでホント?

SNSで散見される、「生まれつき美肌>>>超えられない壁>>>努力」という嘆きにも近いようなフレーズ。それって実際のところどうなのか、美肌のプロである友利新先生に直撃。つい遺伝子のせいにしたくなる気持ちもわかるけれど・……、実際問題どう努力すれば美肌に近づけるのかを教えてもらいました!

目次

教えてくれたのは…
友利新先生

皮膚科医・内科医

友利新先生

都内のクリニックに勤務する傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求。美しく生きるための啓蒙活動を雑誌やWEB、テレビなど、多彩なメディアで展開中。著書も多数で、YouTubeチャンネルの登録者数は80万人以上! ベビー向けブランド「メディスキン」をプロデュース。
【YouTubeチャンネル】友利新 / 医師「内科・皮膚科」
【HP】公式HP
【Instagram】@aratatomori

「不摂生してても美肌」は、やっぱり遺伝の影響?

友利先生
友利先生

不都合な真実かもしれないですが、肌質は遺伝します。どんなに不摂生をしていても肌が荒れない、常に美肌の人がいるというのは確か。アイドルの方なども、どんなにスケジュールが過密でも、スキンケアがおろそかになったとしても、やっぱりいつも“キレイな人”なんです。それはもう、一部の選ばれし者。遺伝による影響は、ある程度はあります。ただ、人はみんな老化していくので、“不摂生していても大丈夫”な状態が永遠に続くわけではないんですよ。


結局、努力しても美肌になれないのでしょうか……?

友利先生
友利先生

肌質そのものは変えられないけれど、努力で美肌に近づくことはできます。ただ、たとえば韓国アイドルのような、“透明感があってキメ細かくて、毛穴が見えない肌”にみんながなれるかというと、それは難しいのが実情。

もともと皮脂が多くニキビができやすい肌質であるのなら、アイドルの方と同じアイテムを使うというよりも、皮脂をコントロールするケアが必要になってきます。なので、まずは自分の肌質がどういうタイプなのか見極めることが、美肌への大きな第一歩。そして、肌質に合った適切なケアを続けていく。

目指すのは、他人の肌ではなく“自分史上、最高の肌”。トライ&エラーで美肌は叶えられますよ!


友利先生は、肌がとてもキレイですよね? やっぱり遺伝ですか?

友利先生
友利先生

私自身は、実は皮脂がすごく多くて、とてもニキビができやすい肌質。とくに10代の頃は、肌がすぐ荒れるしニキビだらけで、本当に悩みました。

2つ上に姉がいるんですが、姉は真逆の肌質で、スキンケアにも無頓着なのに肌が常にキレイ。みんな口には出さないけれど、周りの人にも比べられているような気がして、『私って、かわいそうだな……』なんて思ったりもしました。決して生まれつき肌がキレイなわけじゃないので、遺伝的に美肌の人を見るとたまにイラッとしたりします(笑)。


とはいえ、今の先生のお肌は年々輝きを増すばかり。ニキビだらけだったなんて信じられない!

友利先生
友利先生

当時はニキビで皮膚科に行くという考えがあまりなかったけれど、母がクリニックに連れて行ってくれたんですね。そこから徐々にスキンケアへの興味がわき、自分でも試行錯誤を繰り返しました。医学部へ進み、美容医療と出合ったことも大きかったですね。

もちろん若い頃は辛かったし悩むことも多かったけれど、人をうらやむより、どうやったらニキビが治るかを考えたほうがいい。自分の肌を攻略していくようなイメージです。正しい知識は自分を助けてくれるし、今となってはヤケにならずコツコツとスキンケアをしておいてよかったと本当に思います。私が自分の肌をようやく好きになれたのは、ここ数年のこと。30代後半ぐらいからです。


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