元宝塚歌劇団・宙組トップ娘役【潤花】退団後初登場！真風涼帆さん・芹香斗亜さんへの想いも語る！

潤さん

もちろん舞台を拝見させていただいておりました。組によってカラーが異なるのですが、宙組を観たときに、真風さん率いる宙組がとにかくカッコよくて……。娘役さんまで皆さん全員迫力があり、作品も大人っぽいものが多くて、「素敵だなー」と思っていました。

潤さん

“男性の中の男性”というと変ですよね（笑）　でも“男役の中の男役さん”という感じで、何だか現実のように思えないほど尊くて……。すごく遠い存在に感じていて、「なんて素敵な方なんだろう」とずっと思っていました。でも、いざ近くにいさせていただくようになったら、遠い存在だったはずなのに、普段から気さくに接していただき、心近くいてくださるので、“モノをつくる”という上では、対等にいさせていただいたと思います。

潤さん

すごく嬉しいです！

潤さん

真風さんはもちろんですが、それこそ芹香（斗亜）さんにも本当にお世話になって……。『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』のときに、普通に「分からないので助けてください」と言える環境にしてくださったのは芹香さんのお力だと思います。

潤さん

普通は一人で悩むか、同期などに相談するところだと思いますが、真風さんや芹香さんに直接「すみません、できないです。助けてください」と言える環境を作ってくださいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

潤さん

やはり、稽古場です。どの作品も稽古場が一番の想い出ですね。私は実力不足ですし、いつもいろんな壁にぶつかってしまっていました。先生がつくりたいもの、自分がつくっていくものの間で葛藤もぶつかり合いもあり……。やはり演出家の先生があってこそ、トップの真風さんがあってこその作品なので、そこに追いつくように、そぐうように自分の役と生きていかないといけないので、その葛藤がすごくて。

潤さん

はい。でも、宙組の皆さんには助けを求めることができて、それに対して、皆さんも手を差し伸べてくださいましたし……。稽古場ではいつもそうでした。

潤さん

やはりあの雰囲気は真風さんと寿さんが長年つくられてきたんだと、トップ娘役という立場で一番近くにいさせてもらうようになり、改めて肌で実感しました。私は『アナスタシア』で組替えしてきましたが、下級生と話すと皆が声を揃えて「上級生から教えてもらいました」と言うんですよね。それがすごいなって。皆さんが見せてきた“背中”とは、こういうことだったのか、と。「上級生から教えて頂きました」と言える下級生がたくさんいる組って素敵だなって思いました。