管理栄養士、医療栄養料理研究家
麻生れいみさん
医療と予防医学、栄養学といった幅広い視野から美と健康につながる情報を発信。ダイエット指導においては、自らやせた経験をベースに、これまで約6000人以上に指導。「オイルをたせば脂肪だけが燃える! 麻生れいみ式ケトンアダプト食事法」(主婦の友社)ほか、著書多数。
意外と知らない! 食べ合わせが悪い食べ物があるって本当?
食べ物には相性があり、食べ合わせが悪いと栄養の吸収率を下げ、胃腸の負担になることがあります。たまになら大きな問題はありませんが、それが続けば、肌や体に影響が出る場合も。栄養を効率よく役立てるためには、よくない食べ合わせの知識が役に立ちます。
【悪い食べ合わせ2パターン】
- 消化不良を起こす食べ合わせ
脂肪分の多い食品とタンパク質の組み合わせのように胃腸に負担をかける組み合わせがあります。また、体を冷やす食品同士を組み合わせることで胃腸の働きを低下させる恐れも。そういった胃腸に負担をかけるような食べ合わせは、消化不良を起こす原因になります。
- 栄養吸収を阻害する食べ合わせ
ある特定の食品や栄養素を同時に摂ると、消化吸収に影響を及ぼすことがあります。たとえば、ほうれん草に含まれるシュウ酸や豆類に含まれるフィチン酸、食物繊維は、カルシウムの吸収を阻害します。ほうれん草や豆類にカルシウムが豊富な乳製品を合わせる料理は、たくさんありますが、実はカルシウムを捨ててしまっている状態なのです。
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消化不良を起こす! 食べ合わせ4選