【石原先生が教えます・むくみ取り大作戦】水出し生活習慣を徹底せよ!
女子の冷え・むくみのオーソリティ
石原新菜先生
イシハラクリニック副院長。「体を温めること」を提唱し、漢方薬処方を中心とする診療を行う。わかりやすい医学解説がメディアでも大人気。著書は70冊以上。
【水分のとり方】冷たい飲み物は内臓疲れのもと! 常温以上の水分をとる
夏に頻繁に飲む氷入りの冷たいドリンクは、内臓疲れのもと。「たとえ暑い夏でも冷たいものを飲み続けると、内臓が冷えて疲れ、自律神経が乱れて体調が悪くなります。さらに血流が滞り、水分の代謝も低化してむくむ原因に。夏でも常温以上の水分をとりましょう」(石原先生)
【水分のとり方】夏でも水の飲みすぎには注意。オフィスにいるなら一日1~1.5リットルでOK
水は一日に2リットルも飲む必要ナシ!?「漢方には水毒という考え方があり、水の飲みすぎはむくみや生理痛など不調の原因になります。水分は出してからとるのが基本。運動せずに一日中オフィスにいるなら一日に1~1.5リットルで十分です」(石原先生)
【水分を出す】体を温めて水を出す。レモン・しょうが・夏野菜をたくさんとる
「きゅうりやトマトなどの夏野菜には水分を排出してくれる成分が含まれています。ただし、夏野菜は漢方では体を冷やす食品とされているので、特に冷え性の方は温野菜にするなど熱を加えて食べましょう。また、しょうがは体を温め、レモンには腎臓の働きを高める成分が含まれています。紅茶などに入れて、ティータイムに!」(石原先生)
◆オススメ食材
- きゅうり
- あずき
- トマト
- レモン
- しょうが
- シナモンなどのスパイス
【水分出し&温め】夏でもうっすら汗が出るまで。10~15分、湯舟につかる
「40~41℃のお湯に10~15分、うっすら汗が出るくらいまでつかりましょう。お風呂は水圧によるマッサージ効果も高く、体が温まって腎臓の働きがよくなり、汗もたっぷりかけるので、体の水出しには不可欠」(石原先生)
【温め】夏でもお腹はゼッタイ冷やさない。腹巻きでお腹を包みこむ
夏は薄着と冷房によるお腹の冷えに注意。「お腹は腎臓や肝臓など、余分な水分や老廃物を出すための大切な内臓があるところ。夏なら通気性のいい腹巻きなどをしてお腹を温めて。内臓の働きが活発になり、むくみも改善」(石原先生)
\動いてもずれにくい/
\夏にも使いやすい/
【温め】一日10~30回のスクワットで 筋肉をつけて体温UP
入浴前のスクワットで水出しを促進。「筋肉の6〜7割が集まっている下半身を刺激するスクワットを行うと、筋肉が温まって体温が上がり、お風呂で汗がどっと出ます。筋力がつき、むくみだけでなく冷えの解消にもつながります」(石原先生)
足を肩幅より少し広く開いて立つ。ひざがつま先より前に出ないよう気をつけて、息を吸いながらお尻を後ろに突き出してひざを曲げ、息を吐きながら元の姿勢に。10~30回。
イラスト/ちばあやか 取材・文・構成/山本美和
Edited by 岡部 奈央子
公開日: