“やめてみる”ことで何かが始まる、春に洒落る【脱・マンネリメイク】
美容誌初登場! ジェンダーレスに活躍する男子高生モデル、井手上漠(いでがみ ばく)
今回のテーマは、「こうあらねばならない」というメイクの思い込みからの解放。ジェンダーニュートラルが浸透しつつあるこの時代に注目を集めるモデル井手上漠さんをゲストに、新しい春の顔を提案してくれた。
教えてくれたのは…
ヘアメイクアップアーティスト
河北裕介さん
河北裕介「“定番”の安心感に逃げない勇気がキレイを引き出す」
ベーシックだし無難だからと使うブラウンシャドウ、血色不足が心配するあまりバランスを無視して入れちゃうチークなど、“定番”に頼ってばかりいたら、いつまでたってもキレイは更新されない。それらを思い切ってやめてみることで、生まれ持った美しさをより強調できるし、まとう空気そのものも洒落るんだ。自分にときめく、ワクワクする。こんな時代だからこそ、メイクの力を利用して前を向いていきたいよね。
井上上漠「いつでも基準は自分の気持ち。それで批判されても動じません」
中学3年生で自分が男でも女でもない存在だとカミングアウトしようと思ったときから、ずっと心にあるのは、「私がどんな姿でいようと批判する人はいるのだから、自分が心地よく、楽しいことを基準に生きよう」という決意。メイクでも、「この色が定番だから使わなきゃ」という変な同調圧力には屈しない。嫌われてもいいから、自分の好きという気持ち、そしてキレイになりたいという欲求を大切にして、楽しんでいきたい。
「チークで甘く」をやめてみる
まぶたと唇のまろやかなピンク。この色がじんわりとした血色を肌にもたらすことで、チークレスでも甘さが出せる。目のキワを黒で締めないことでさらに、柔らかな甘さが際立つ。
河北裕介「目元と口元のまろやかなピンクで肌の温度を上げて大人の甘さに」
繊細パール×くすみピンクで可憐に。
シグニチャー カラー アイズ
04 ¥7000(1/8発売)/SUQQU
豊かな潤いを感じるマットな質感。
ルナソル デューイマットリクイド
EX02 ¥3800(1/22限定発売)/カネボウ化粧品
How to make-up
【EYE】
1.シグニチャー カラー アイズのaをアイホールにふんわりとぼかしてまぶたに明るさをオン。
2.上下のまぶたのキワをシグニチャー カラー アイズのbで囲んでまろやかなピンクトーンに。
【LIP】
デューイマットリクイドを唇全体にオン。上唇の輪郭を少しだけ丸みをもたせて柔らかく。
撮影/中村和孝(人物/まきうらオフィス)、伊藤泰寛(静物) ヘアメイク/河北裕介 スタイリング/杉本学子(WHITNEY) モデル/井手上漠 取材・文/中川知春 構成/河津美咲
Edited by 河津 美咲
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