髪と顔のお悩みは頭皮が原因だった！頭皮三賢人がお悩み解決テクをレクチャー！

悪い生活習慣が頭皮と髪の健康をジャマする

頭皮と顔は一枚皮。でも、起きるトラブルが違うのはなぜ？

「頭皮にも顔と同じようにアクネ菌や美肌菌などの常在菌がいます。でも髪の毛で守られているため、紫外線や外気の影響を受けづらいのです。抜け毛やクセ毛などのトラブルが起こるのは、普段の生活習慣に問題があるのかもしれません」と、皮膚科医の慶田先生。頭皮ケアと生活習慣は切っても切れない関係だとか。

シャンプーで落とせていない頭皮の汚れも髪に悪影響を及ぼす可能性が。

「日本人の毛髪の本数は平均10万本。それに準じて皮脂腺があるので、頭皮は顔よりも汚れやすい場所だといえます」と、毛髪のプロ・伊藤さん。

さらに「猫背や目の酷使などの悪いクセで頭皮の下の筋肉がこるとたるみの原因に」と、筋肉のプロ・星野さん。あらゆる方向から頭皮を整えることが髪や顔の悩み解決に欠かせない。

【皮膚のプロ】慶田先生発
生活習慣を変えれば、頭皮と髪が変わる

頭皮と髪の毛を整えたいなら「生活習慣を見直すべき」と、慶田先生。「頭皮は血流が悪くなりやすく、ストレスや栄養不足の影響を受けやすい部位。髪に栄養が届かずに、抜け毛やクセ毛が増えたり、アラサー世代でも酸化ストレスで白髪が増えることもあります。頭皮と髪の健康には、血流を悪化させるストレスは大敵。睡眠をしっかりとるとともに、髪の材料になるたんぱく質多めのバランスのいい食事を心がけましょう」

ダメ頭皮をつくる3つの悪習慣

1. 激しいダイエットor偏った食事……

【改善】たんぱく質たっぷりのバランス食を

「髪の毛の90％以上はケラチン（たんぱく質）でできています。肉、魚、豆類、乳製品、卵を１日で全種類食べる意識を。加えて、頭皮内の循環をよくする、えごま油などのオメガ３系脂肪酸も髪のためによい油です」

2. 不規則な生活でストレスMAX……

【改善】質のいい睡眠と息抜きを！

睡眠不足が続いたり、ストレスがたまると髪にトラブルが！「ストレスがかかると、活動系の自律神経である交感神経が働き続けるため、頭皮の血流が悪くなります。そのため慢性的なストレスが続くと、抜け毛や薄毛、うねり毛などの原因に。大事なのは、質がよく深い睡眠をとること。また、好きな音楽を聴いたり、香りを楽しむなど、自分だけのストレス発散法を見つけて、息抜きする習慣をつけましょう」

3. 首こり、肩こりで頭皮が硬くなる……

【改善】肩と首を回して血流を促進

「頭皮の血流をよくするために、頭皮を直接もむ以上に効果があるのが、肩や首を回すこと。肩や首に疲れを感じた時には、頭皮の血行も悪くなっています。そんな時は、肩を大きく前後に回したり、ゆっくり左右に首回し。首や肩のこりをやわらげると同時に、頭皮への血流をスムーズにして薄毛、抜け毛予防に」

【気になる毛の話】産後の抜け毛は元に戻るの？

産後10ヵ月～1年半で戻ります
「女性ホルモンの影響による産後の 抜け毛は、産後6ヵ月をピークに産後10ヵ月から1年半で元に戻りま す。産後2年を過ぎても抜け毛が減らないならほかの原因も考えられるので皮膚科医に相談を」（慶田先生）

【筋肉のプロ】星野さん発
頭皮の下の筋肉が目やまぶたを引き上げる

「頭皮の下では、顔や体につながる筋肉や筋膜が皮膚を支えています。頭が前に出た猫背姿勢が続いたり、目を使いすぎたりしていると、頭の筋肉がカチコチに。この硬くなった筋肉や筋膜をほぐすと、血流がよくなるため顔のむくみが改善。目や頰も引き上がって、口角が上がり、ほうれい線も薄くなります」

【毛髪のプロ】伊藤さん発
頭皮の汚れが髪の状態を左右する

「シャンプーをしているつもりでも頭皮に汚れが残っている人は少なくありません」と、毛髪のプロ・伊藤さん。「頭皮も顔の肌と同じようにターンオーバーをくり返しています。しかし、頭皮に汚れが蓄積していると血流が悪くなり、ターンオーバーが遅くなって抜け毛や薄毛などの心配も。シャンプーは頭皮を洗う意識を持つことが大切です」

【汚れた頭皮】

毛穴のまわりに、はがれた角質や皮脂が残り、汚れが蓄積している。血流が悪いと、頭皮がうっ血して赤みが出ることも。

【健康な頭皮】

頭皮に角質や皮脂汚れがなく、毛穴のまわりに自然なくぼみがあり、髪が少し透けて見えるほど青白い状態が健康な頭皮。

頭皮は髪に栄養を届ける畑

髪とは頭皮から出ている毛幹を指し、髪の成長に関わるのは頭皮の奥にある毛根部分。毛細血管から毛球部の毛乳頭に栄養が運ばれ、髪が成長する。髪の状態を決めているのは頭皮なのだ。