ビューティージャーナリスト
齋藤薫さん
スキンケアとして、稀に見る天才! 私は「雪肌精」を、そう位置付けたい
今、あなたはどうなりたいの? と聞いたら圧倒的多数が「透明感のある人」と答えるのだろう。どんな肌になりたいの? と聞いたら、迷いなく「透明肌」と答えるのだろう。だから、あらゆるスキンケアが透明感に挑んでいる。ともかく今、普遍的にして最大のテーマとなっているのが「透明感」なのだ。
しかし困ったことに「透明感」ほど形にするのが難しいものもない。そもそも「透明感」とは何なのか? 一体どうやってつくるのか? 定義づけや正体の解明も未だクリアになっていない、スキンケアの歴史的難問といってもいい。そこに最も早く、というより、誰もその問題に気づいていなかった頃に、一人取り組んだのが雪肌精だったのだ。
それが永遠不変のテーマになることが、最初からわかっていたように。
まずネーミングに、その気概があふれている。白より白い、澄み切った白を描きたいから雪。透明感という、ある意味この世のものと思えない美しさを表現したいから妖精の精。青いボトルから滴る乳白の液体は、雪のように解けていく、生まれて初めて知る感触。オイルの微粒子が肌をもっちりと包み込む。ましてやその内訳は、当時未知のものでしかなかった和漢植物が100種類以上から厳選されている。さらには涼やかにして陶酔系の香りまでが高級品も真似できない、これほどドラマチックな化粧品は後にも先にもないのである。
かくして、夢を叶えるアミュレット(御守り)のような存在感を宿し、発売当時も今もなお異例も異例、漢字3文字のちょっと神秘的なその名が、単なる化粧品名を超え、みんなが夢見る「透明素肌」の代名詞となっていった。いや逆にそこまでの神話性がなければ、これほどのスーパーロングセラーが生まれるはずがないのである。
実際、38年間で6600万本※1。尋常な数字ではない。ましてやこの先もずっとずっと、ずっと先までロングセラーであり続けることが今ここでハッキリ予想できる。時代がどう変わろうと、どんなトレンドが訪れようと、まったく揺らぐことがないからだ。そんなものは他にない。ヒットとか成功とか、そういう次元を超え、化粧水としてあまりにも濃密的で、類稀な求心力を持っていたからこそ、国民的化粧品となった。そう、スキンケアなのに魅力的、化粧水なのに魅惑的。そう言える存在はめったにないことを再認識してほしい。
話をもとに戻して、なぜ今、透明感なのか? それは最も愛される美しさだから。人が人に一目惚れする時の絶対条件は、疑いようがなく「透明感」。これはもう理屈を超え、命の美しさをそっくり体現するのが「透明感」だからだろう。生き方も暮らしも含め、心身ともに清らかな証、それが「透明感」なのである。だからだろうか。雪肌精を日課にするほどに、気持ちまで整い、暮らしまで正されていくような浄化感を覚える人が多いのだ。それもまた世紀のロングセラーとなった理由。そうしたことも含め、雪肌精はスキンケアとして“稀に見る天才”、私はそう位置付けたい。
厳選された和漢植物からセレクトした特別な「透明感レシピ」
配合されている和漢植物エキス※3は、約100種類の中から厳選されたもの。鍵となるのはハトムギ、トウキ、メロスリアという3つの植物であり、それらをベストバランスで配合したのが雪肌精独自の「透明感レシピ」である。和漢植物のスキンケア効果に関するデータがまだほとんどなかった時代に生まれたレシピが、38年経った今も透明感を育み続けているというのは驚くべきこと!
ハトムギなど、厳選された和漢植物エキス※3を配合した薬用化粧水。肌につければ雪がとけるようにスッとなじんでベタつかず、潤いで満たされる感触が。この保湿効果は、油分を微粒子化して水に均一に分散させる技術によるもの。透明感としっとり感、どちらも叶う。
VOCE両編集長と雪肌精を知り尽くす塩島さんが熱血対談!
VOCEの本誌&ウェブの両編集長と、雪肌精マスターによる夢の対談が実現。透明感の正体から化粧水の選び方まで、3人がさまざまなお題で語りつくします!
コーセー 雪肌精ブランドマネージャー
塩島瞳さん
入社以来商品企画に携わり、さまざまなコスメを世に送り出してきた。雪肌精の歴史には誰よりも精通。
VOCE編集長
遠藤友子
肌機能の低下を感じる年頃で、スキンケアは常にアップデート。今気になるのは“水分の上手な与え方”。
VOCEウェブサイト編集長
三好さやか
敏感に傾きがちな乾燥肌で、くすみやクマが最大の悩み。生活スタイルも不規則なため、効率のいいケアを模索中。
「雪のような透明感を! それが雪肌精に込められた思い」(塩島瞳さん)
「透明感というのは雪肌精が背負ってきたキーワード」(遠藤友子)
「雪肌精は透明感ブームの先駆け的存在!」(三好さやか)
「“透明感”に38年前から着目!」(塩島瞳さん)
塩島瞳さん
雪肌精は、雪のように透明感のある肌を目指して開発されました。和漢発想でハトムギなどの植物成分を配合したり、横文字ではなく漢字の商品名を採用したりと、当時のコーセーとしてのチャレンジをたくさん詰め込んだ化粧水だったんです。
三好さやか
そもそも1985年には、“透明感”なんて肌を表す言葉として認識されてなかったでしょうね。
遠藤友子
日焼けすることにそれほど忌避感がなかった時代だし、季節を問わずブライトニングケアが必要だという意識も一般的ではなかったんじゃないかな。
三好さやか
それが今や、透明感こそ正義という時代に!
遠藤友子
透明感ってすごく漠然としてるじゃないですか。白いとかシミがないだけじゃ叶わないとわかってはいるんだけど、到達地点がはっきりしないというか。それを定義づけてくれたのがコーセーさんでしたよね。
塩島瞳さん
長年にわたってコツコツと透明感を研究してきた、コーセーが発表した“透明感方程式”ですね。
遠藤友子
キメと潤いバリアを整えることで肌が健やかになり、透明感につながる、と攻略法の糸口を見出してくれた功績は大きいと思います。何をすればいいのか、道筋をつけてくれたんですから。
三好さやか
雪肌精は透明感において一歩先を行ってましたね。
◆ハトムギの効能にいち早く着目
美容にいいお茶として古くから愛されてきたハトムギをはじめ、浴用剤などに使われてきたセリ科のトウキ、アミノ酸や糖類を豊富に含むウリ科のメロスリアなど、約100種の和漢植物から厳選した植物成分にいち早く着目し、ブレンド。特にハトムギエキスは、雪肌精を象徴する成分になっている!
◆コーセーが発見! 透明感の方程式
肌の透明感の正体について約30年以上も研究してきたコーセーは、ついに透明感方程式を構築。透明感には「彩度」「色相角度」「キメ等方性」の3つの因子が高く相関することを見出し、透明感を数値で表すことを可能にした。赤みや黄み、キメの乱れなども透明感の低下に関わっていると発見!
「白濁の化粧水は38年間ずっと不変」(塩島瞳さん)
三好さやか
みずみずしくてベタつかず、でもしっとり感は残してくれるという、雪肌精ならではの使用感は38年間、ほとんど変わってないんですよね。
塩島瞳さん
変わってないんです。白濁しているのは水分と油分が混ざっているからなんですけど、この質感を実現するのが本当に難しくて……。
遠藤友子
水分と油分のバランスを取るのが難しいということですか?
塩島瞳さん
そうなんです。配合する量はもちろん、混ぜる順番や回数、混ぜていく速度などがほんの少しでも変わると、色や質感がまったく違ってしまうんですよ。雪肌精専用の機器を開発しないといけなかったぐらい。
◆水分と油分の緻密な配合が鍵を握る絶品テクスチャー
わずかな油分を微粒子化して、水に均一に分散させる技術によって白濁化粧水が誕生。肌なじみがよく角層すみずみまであふれるような潤いが。
遠藤友子
38年間、成分や香りをほとんど変えてこなかった理由は?
塩島瞳さん
変える必要がなかったの一言に尽きますね。気に入って使ってくださっている方がとても多いし、使用感や香りの完成度が本当に高いということだと思います。誰も変えようと思わなかったようですよ。
遠藤友子
最初からそれほどの完成度だったなんて、もはや奇跡ですね。
「どんな肌にもハマるジェンダーレス・エイジレスコスメ」(三好さやか)
三好さやか
甘すぎないけれど温かみのある香り、すっきりとしたシンプルなボトル、ベタベタしないテクスチャー。メンズにも愛用者が多いのがわかる気がします。
遠藤友子
雪肌精は性別も年齢も超えて人気ですよね。ニキビなどの肌荒れを予防してくれるというのも、幅広いユーザー層の獲得につながっていると思う。
三好さやか
ニキビケアというとさっぱり感触のものが多い中で、この使用感ですからね。
塩島瞳さん
親子三代で使ってくださっている方も本当に多いんですよ。
三好さやか
ジェンダーレスでエイジレスな中身と外見がほぼ変わっていないというのもすごいし、あとブランド名! 漢字の“雪”って、すごく強い言葉じゃないですか。それを38年前につけちゃったんですから、もうほかのブランドは使えないわけですよ(笑)。
遠藤友子
日本人が憧れとして持っている“雪のような肌”を見事に表現しているものね。
塩島瞳さん
不変的なものをつくりたいという、開発当初の思いが叶ったようでうれしいです。
「さっぱりなのに、しっとり。この感触は唯一無二!」(遠藤友子)
遠藤友子
私、年齢的なこともあって多機能なコスメばかりを使いがちなんです。美容好きなVOCE読者にもその傾向はあると思うんですけど。少し前にエステティシャンの方に肌を見てもらったら、「昨日はすき焼き、今日はステーキ、明日も朝から天ぷら定食みたいな状態になってますよ」と。リッチすぎるケアで肌が疲れてしまっているから、軽やかで良質な水分を与えるべきと言われ、戻ったのが雪肌精。さっぱりしているのにしっとりした使い心地に感動しました。
三好さやか
多機能なコスメを多く使うほど肌がキレイになると思っていたけれど、取り入れ方によっては“胃もたれ状態”になってしまうこともあるんですね。
遠藤友子
結局は使い方、入れ方次第なんだなと。化粧水を替えるだけで肌は驚くほど変わるのだと体感して、読者の方々にも知ってほしいと思いました。
塩島瞳さん
雪のような透明感あふれる“雪肌精肌”を目指して、何年も愛用してくださっている方が本当に多いですね。
三好さやか
確かにやみつきになる香りと使い心地だから、毎日使い続けたくなります!
※1 2022年12月末時点、各サイズ品・限定品を含む
※2 乾燥による
※3 ハトムギ(薏苡仁)エキス・トウキ(当帰)エキス・メロスリア(白蘞)エキス(保湿)
提供/コーセー
0120・526・311
https://sekkisei.jp/
Twitter:@kose_sekkisei
Instagram:@sekkisei.official
撮影/渡邉宏基(LATERNE/静物)、伊藤泰寛(座談会) ヘアメイク/小松胡桃(ROI) スタイリング/西野メンコ 取材・文/齋藤薫、穴沢玲子 構成/鬼木朋子
Edited by VOCE編集部
公開日:
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