【真彩希帆】最近の美容事情に迫る！愛用プチプラ化粧水や得意料理も！

真彩希帆さん（以下、真彩さん）

当たり前と思われるかもしれないのですが、外の世界に出て、“娘役・真彩希帆”から“真彩希帆”になった気がします。「娘役としてどうあるべきか」を第一優先で役を作るのではなく、ニュートラルな状態から役作りできるのが一番大きな違いのような気がします。

真彩さん

ミュージカル自体、守らなければならない決まりごとがたくさんあります。この番号（編集部注：舞台にはセンターの0番を中心に、立ち位置に番号が振ってあります）に必ず立つとか、この歌詞では必ずこの照明のスペースの中にいてくださいなど。あと、セリフにもダンスにも多くの決まりがあり、同時に安全面も気をつけなければいけません。

真彩さん

ミュージカルの芝居というのはそういった枠組みの中でその役をどのように演じるのかを考えるのですが、宝塚では、さらに“娘役としてどうあるべきか”も考えていたので、塩梅に悩みましたね。

真彩さん

「無理でしょ？」って言われる役をやりたいです！（笑）。

真彩さん

うーん。言葉で言うのは難しいですね（笑）　演目や、役が発表された時点では未知数というか、どう演じるかが想像できないような役であったり、物凄く難しい歌が大量だったり、コメディで台詞の量もとんでもなかったり……。演出家の方や、制作さんに自分の舞台上の姿を信頼してもらっているからこそ任せてもらえるような役をやってみたいです（笑）。

真彩さん

もちろん、いますぐそれができるとは思っていません。何年もかかるだろうなと予想はしています。今、こうやって皆様に観てもらえるのは、トップ娘役だったという肩書きがあるからだというのも理解しています。でも、年齢を重ねる中でその枠を大きく超えて、「この役者に任せたら間違いない」と思っていただけるよう芸の道を精進したいなと。ある意味、『ジキル＆ハイド』のルーシー役もその第一歩だったのかなと思います。エマではなく、娼婦のルーシー役をオファーいただいたことは自分の中でも意外でした。

真彩さん

そうですよね（笑）　幕が開くまでは「ルーシーは合わないのでは？　エマをやって欲しかった」と言う言葉も（笑）　でも制作サイドから「ぜひ、ルーシーで」と言っていただいたときに、今の自分のアプローチで、どれだけできるのかチャレンジしてみようと思いました。結果は本当にチャレンジしてよかった。そこから生まれるギフトが、絶対にあるということが身に沁みてわかりました。これからもいろいろとチャレンジをして“一緒に仕事をしたい人”になっていけたらと思っています。