“居場所”は作らず、風のように生きる!
VOCE編集部
退団されて約2年だと思いますが、相手役が本物の男性に変わって、何か新しい発見などありましたか?
真彩さん
この質問、退団直後にすごく聞かれました(笑) 私はそもそも男性/女性という性別であまり相手を見ていない人間なんですよね。だから、人としてのエネルギーみたいなものを感じるようにしています。男性でも女性的な魅力を持たれている方も多いですし、女性でも男性的魅力をお持ちの方も多い。もちろん女性で、超女性らしい方もいらっしゃるし……。「そもそも女性的、男性的ってなんぞや!」と(笑)。
VOCE編集部
そうですね。舞台は生身の人間同士の関わり合いですものね。
真彩さん
人として性格が合うとか合わないとか関係なく、役者同士で交わったら、どんなケミストリーが生まれるのかというのが楽しみです!
VOCE編集部
宝塚でも組替えは経験されてきましたが、外の舞台だと都度新しいカンパニーに参加する方式です。それには慣れましたか? “居場所”を作る作業は大変では?
真彩さん
私、もともとそんなに“居場所”を作りたいというタイプじゃないんです。人にもモノにも執着しないし、居場所というものを探そうとしない人間なので、どこにでもふわっと“居やすい”感じです。風のように生きているというか(笑)。
VOCE編集部
真彩さんの軽やかな印象は、そのスタンスから来ているのかもしれませんね。
真彩さん
ありがとうございます! 自分の居場所を作りたいと思うと、がんじがらめになるんじゃないかなと思いますね。出会ったそのときに感じたままの自分の感情を、出会った相手と話していく中で、いろんな方と繋がれればいいなぁと思っています。「絶対に仲良くしたい!」という気持ちを持っていないからこそ、仲良くできるというか(笑)。
VOCE編集部
真彩さんの人間関係の築き方、とても勉強になります!
真彩さん
(笑) ありがとうございます。良く思われたいとか、いい格好をしたいというのが一切ないんです、私。だから、どこのカンパニーのメンバーになっても、とても楽しく過ごさせてもらっています。
満面の笑みで楽しそうに新しい“クリスティーヌ像”へ思いを馳せる真彩さんの、ワクワクが止まらないといった表情がとってもキュート! 美しいドレス姿は宝塚時代を彷彿とさせますが、トップ娘役時代には見られなかったショートヘアがとてもお似合いで、ますます真彩さんの美しさに磨きがかかっていました。後編では“今だから話せる”宝塚時代の思い出話や最新の真彩希帆美容事情について深掘り! ぜひお楽しみに!
真彩希帆さんの美しい未公開カット!
【真彩希帆さん・プロフィール】
真彩希帆(Kiho Maaya)
埼玉県蕨市出身、7月7日生まれ。2012年、宝塚歌劇団に入団、2017年雪組トップ娘役に就任。確かな歌唱力と繊細な演技力で、往年の名作からコメディ作品まで幅広く役をこなす。2021年4月をもって歌劇団を退団後は、舞台『ドン・ジュアン』『笑う男』『流星の音色』『ジキル&ハイド』等、話題作でのヒロイン役において、ミュージカル女優として着実な活躍をみせている。舞台出演の他、NHKラジオドラマ、歌番組、エッセイ連載、単独ディナーショー、ビルボードLIVE公演など、活動は多岐にわたる。今夏に出演の『ファントム』ではクリスティーヌ・ダーエを演じる。
【Information】
ミュージカル『ファントム』
加藤和樹 ファントム(エリック)/Wキャスト
城田優 ファントム(エリック)/Wキャスト フィリップ・シャンドン伯爵/Wキャスト
真彩希帆 クリスティーヌ・ダーエ/Wキャスト
sara クリスティーヌ・ダーエ/Wキャスト
大野拓郎 フィリップ・シャンドン伯爵/Wキャスト
石田ニコル カルロッタ/Wキャスト
皆本麻帆 カルロッタ/Wキャスト
加治将樹 アラン・ショレ
岡田浩暉 ゲラール・キャリエール
他
大阪公演 7月22日(土)~8月6日(日) 梅田芸術劇場
東京公演 8月14日(月)~9月10日(日) 東京国際フォーラム ホールC
【News!】
東京国際フォーラムで上演する東京公演について、追加公演決定!
■追加公演日程 8月31日(木)18:00開演、9月5日(火) 18:00開演
■追加公演一般発売日 7月8日(土)
撮影/楠本隆貴(will creative) 取材・文/前田美保
Edited by 三好 さやか
公開日: