What’s 「アーティストBeauty」?
リスナーに感動や勇気、ハッピーなマインドをくれる音楽を生み出すアーティストが、どのような美学を持っているのかを紐解くこの連載。楽曲制作時のマインドや、華やかなステージに立つときなど、音楽面の美学に加え、普段の肌のお手入れやボディケアについての具体的な美容方法にも迫ります。
第5回ゲスト Mrs. GREEN APPLE
再始動から1年。メンバー3人の考える「Mrs. GREEN APPLEの現在地」
──Mrs. GREEN APPLE(以下:ミセス)は、2013年、大森さんと若井さんらが高校2年生の16歳のころに結成しました。その後、藤澤さんが加わって2015年にメジャーデビュー、「青と夏」や「インフェルノ」などで多くの若者の支持を得ながらも、2020年7月に“フェーズ1完結”を宣言し、活動休止に。そして2022年3月にファン待望の“フェーズ2開幕”として、3人で活動再開して1年が経ちました。フェーズ2に入ってからの快進撃が素晴らしいですが、まずは今の状況や立ち位置などを含めた、現在地について伺いたいです。
大森「僕と若井が16歳でバンドを組んだ当時から、デビューを目指して動いていたので、かなり根を詰めてミセスを構築してきました。ずっと、先の目標を追いかけてきたんです。そんな中、フェーズ1を完結して少しお休みをいただいたり、時代の流れもあったのかな。やっと先々のことではなく、目の前のことに一喜一憂できるゾーンに入ってきた感じがしています。だから現在地で言うと、かなりナチュラルでフラットな感じ。肩肘張らずに等身大で活動しながら、テレビとかに出させてもらう機会が増えたのは嬉しいですね」
若井「僕も今、かなり自由な状態だと感じています。ライブを含めた音楽活動をしながら、地上波テレビやラジオでレギュラー番組を持たせてもらったりして、さまざまな活動を通して、みなさんにいろんなことを発信できていて。そもそも昔から『何事も柔軟に発想して動いていこう』ってメンバーと話していたので、今すごく楽しい」
藤澤「今までは、活動が大きくなるに連れ、自分がついていけるか必死だったところもあったけど(笑)、僕も2人と同じように、今が楽しい。それからメンバー間のことで言えば、仕事以外のプライベートの部分でもより親密に話せるようになってきた気がします。朝までくだらない話をすることもあれば、もちろん大事な話をすることもあって」
大森「今年結成10年を迎えたのですが、10年目にしてテンポや頑張りかたを覚えてきたって感じ」
──ここまで来るのに、時間はかかったと思いますか?
大森「かかったと思います。どうしたらデビューできるんだろう、というのはビジョンとしてずっと描いてきたつもりだったけど、いざいろんな局面にぶつかった時に心が揺らいだり悩んだりもして。10年分の経験を積んできたなって、改めて振り返って感じています」
パワーアップした姿を、エンタメとしておもしろいステージにして見せたい。
──7月からは『Mrs. GREEN APPLE ARENA TOUR 2023 “NOAH no HAKOBUNE”』が始まりましたね。やっぱりアリーナは特別なステージなのでしょうか。また、大きなツアーを控えた今の気持ちもお聞かせください。
大森「アリーナツアー自体が3〜4年ぶり。何より僕らが楽しみにしているし、ファンのみなさんに『お待たせしました!』と直接言えるのが嬉しいですね。パワーアップした姿を、バンドでありながらエンタメとしておもしろいステージにして、みなさんに見ていただきたい。そしてアリーナって、単純にでかいよね(笑)」
若井「うん、でかい(笑)」
大森「バンドを結成した時から描いていた、憧れの規模感でもあるので、イメージと現実がやっと合ってきた感じがしています」
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大森さんのアツすぎるコカ・コーラ愛