下級生と接するとき、「まずその子がどうしたいのかを見守る」んです。
美夢
立場的に長年下級生を引っ張ってきたと思うのですが、下級生にはどんなことを伝えたいですか?
千海さん
私も上級生の背中を見て、育てていただきましたし、これは月組のカラーかなと思うのですが、「まずその子がどうしたいのかを見守る」と言うのがありますよね。個々を尊重してくれる、とても温かい組だと思います。
美夢
そうですね。
千海さん
上級生の方は必ず見ていてくださるので、私も下級生時代は「上手くしゃべれないけどこれを頑張って、見つけてもらおう」とか「こんなことにチャレンジしてみよう」という気持ちを活力にしていましたね。
美夢
月組の温かさ、思い出します。
千海さん
自分が上級生になってからは、対大勢に何かを伝えることは決して得意ではありませんでしたが、背中を見せなければと思っていましたし、新人公演の長や、バウホールなど小劇場の座組の長を経験して全体を見ることができたのはとても良い経験になりました。
美夢
見える景色が変わりますよね。
千海さん
はい。一人ひとりの個性とか、その子の良さとか、まだ本人が気づいていないポテンシャルを見つけることは、私自身の喜びでもありましたし、こんな風に自分も見守っていただいていたんだなぁと感じましたね。
美夢
良い文化ですよね。下級生を見ることで、上級生も下級生から学ぶことがありますしね。
千海さん
本当にそう思います。下級生のみんなにはこれからものびのびと、いろんなことに挑戦して育っていってほしいですね。
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現役時代の舞台メイクは?
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