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【お腹の張り解消】に役立つ方法を医師に聞いてみた!
教えてくれたのは…
宮本内科院長
宮本彰俊先生
昭和大学医学部卒業。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、抗加齢医学専門医。2020年10月、福岡県西区にて宮本内科を開業。地域のかかりつけ医として、また胃腸の専門家としてきめ細やかな診療を行なっている。
【HP】https://miyamotocl.com/
1.ウォーキング
宮本先生
軽いウォーキングなど適度な運動は、腸のぜん動運動を促すことで腸内環境を良くし、ガスだまりを防ぐ効果があります。1日数分程度でもいいので、近所のウォーキングから始めてみてください。
2.サプリメントを取り入れる
宮本先生
ガスだまりを防ぐにはバランスの取れた食事を摂るのが一番ですが、忙しい現代人にとっては簡単なことではありません。そこでおすすめするのが、サプリメントです。食後すぐにお腹が張る、ゲップやおならが多い、こうしたガスだまりの症状を訴える方は、すでにタンパク質の消化や吸収がうまくできていない状態。食材に含まれるビタミンやミネラルも、上手に吸収できていない可能性が高いのです。サプリメントは、効率よく栄養素を補うことができますから、食事と合わせて上手に活用してみてください。なお、ガスだまり対策におすすめなのは、消化酵素とプロバイオティクス(有用な菌を摂取すること)のサプリや、プレバイオティクス(菌のエサを摂取すること/水溶性食物繊維など)のサプリ。腸の善玉菌を増やす有用菌をサポートしてくれます。
3.専門医に相談する
宮本先生
お腹のガスだまりの原因が、実は「病気」だった、ということもあります。症状に困ったら放置せず、まずは専門医を受診してください。ガスだまりに困っている人は、クリニックや専門医のHPをチェックしてみましょう。「ガスだまり」か「腹部膨満感」の記事が充実していて、できれば「内視鏡検査」をしてくれる専門医を受診するといいと思います。私の病院では内視鏡検査に加え、お腹のレントゲンを撮影して、どこにガスが溜まっているかを確認した上で治療や指導を行っています。
ガスだまりとの関連が考えられる疾患には「SIBO(小腸内細菌異常増殖症)」もあります。小腸は栄養を吸収する場所なので、基本あまり多くの菌は存在しません。そんな小腸で細菌が異常に増殖してしまう状態をSIBOと呼びます。小腸は大腸のように伸び縮みはしないので、大量にガスが発生すると張り感が強く、苦しく感じます。また、張り感以外にもさまざまな症状が起こります。強いガスだまりに悩む人は、やはり専門医に相談するのがいいでしょう。
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イラスト/本田佳世 取材・文/金澤英恵
Edited by 西村 美名子
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