教えてくれたのは…
宮本内科院長
宮本彰俊先生
昭和大学医学部卒業。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、抗加齢医学専門医。2020年10月、福岡県西区にて宮本内科を開業。地域のかかりつけ医として、また胃腸の専門家としてきめ細やかな診療を行なっている。
【HP】https://miyamotocl.com/
お腹の張り・ガスだまりを招く「とりすぎ注意」の食べ物
1.砂糖・人工甘味料
宮本先生
甘い食べ物やジュースなど、糖質をたっぷり多く含んだ食べ物はお腹のガスの素を作る悪玉菌の大好物! ですから、甘い物を食べ過ぎない・飲み過ぎないことが大切です。
3.アルコール・カフェイン
宮本先生
アルコールを摂取すると、腸内細菌のバランスを崩してしまいます。毒素を出す悪玉菌が増え、ガスだまりも起こりやすくなってしまうのです。適量(1日の適量はビールであれば350ml缶で2本が目安)を心掛けて飲み過ぎないのはもちろん、週に数日は休肝日を設けるなどしましょう。カフェインは適量であれば胃腸の働きを助けてくれますが、とりすぎると逆に腸内環境が悪化し、動きも悪くなります。コーヒーは1日に2杯までにとどめるのがいいでしょう。
3.小麦と乳製品
宮本先生
小麦製品に含まれるグルテンと、牛乳に含まれるカゼインは、消化をすることが難しいタンパクで、腸内環境を悪化させる場合があります。特にガスだまりの人は腸内環境が悪いので、砂糖やカフェインを控えても改善しない場合、小麦と乳製品も控えてみるといいでしょう。
4.発酵食品
宮本先生
発酵食品は「腸活」の代表的な食べ物ですが、体によかれと思ってたくさん摂りすぎてしまい、ガスだまりに苦しむ方もいます。そもそも、ガスだまりの人は腸内細菌が増えているので、そこに発酵食品でさらに菌が入ると、悪化する場合があります。世間で「体にいい・腸にいい」と言われるものでも過信せず、「実際にお腹の調子が良くなったか」「逆にお腹の調子が悪くなっていないか」を、自分でしっかり感じ取ることが大切です。
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イラスト/本田佳世 取材・文/金澤英恵
Edited by 西村 美名子
公開日: