「お腹弱い」を解決したい!

【お腹の張り対策】ガス腹の原因は?甘いもののとりすぎ・ストレス・睡眠不足も!

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お腹にガスがたまって重苦しい、お腹がポッコリして服が入らない、おならやゲップが増えた……など、病気とまではいかないけれど、地味に苦しいお腹の「ガスだまり」や「腹部膨満感」。「これってなぜ起きる?」「どう対策したらいい?」について、胃腸の専門医にお聞きします!

目次

【セルフチェック】あなたの腸は「ガスだまり」?

当てはまるものをチェック!

□最近スカートやパンツがキツく感じるときがある
□オナラやトイレはどうしてもガマンしがち
□寝不足またはストレスの多い毎日が続いている
□デスクワークが中心で、座っていることが多い
□お肉料理や脂っこいものをよく食べる
□お腹がぐるぐる鳴ったりポコポコするのを感じる
□便秘や下痢気味でお腹の調子がよくない
□お腹に圧迫感や張りを感じることがある

当てはまるものが0〜1つの人:「良好」

あなたの腸は健康です! でもガスがたまっていると感じたらガマンは禁物!

当てはまるものが2〜5つの人:「ちょっと心配!」

あなたの腸はちょっと、お疲れ気味。腸内環境を改善する生活を意識して。

当てはまるものが6〜8つの人:「要注意!!」

ガスだまりができているかも!? 生活習慣を見直しましょう。

※参照元:小林製薬
※こちらのセルフチェックは、あくまでお腹の調子の目安としてご参照ください。

「お腹の張り・ガスだまり」を医師が解説!

教えてくれたのは…
宮本彰俊先生

宮本内科院長

宮本彰俊先生

昭和大学医学部卒業。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、抗加齢医学専門医。2020年10月、福岡県西区にて宮本内科を開業。地域のかかりつけ医として、また胃腸の専門家としてきめ細やかな診療を行なっている。
【HP】https://miyamotocl.com/

どうしてガスが発生するの?

宮本先生
宮本先生

お腹のガスは、おもに食べたものが腸の中で発酵することによって発生します。そのガスが多ければ多いほど、「お腹の張り」を感じることに。大腸でガスがたくさん作られるとオナラが増え、小腸でたくさん作られるとゲップが増えます。

お腹のガスは腸の「悪玉菌」によって作られ、アンモニアやインドール、スカトールなど毒性のある成分が含まれているので、ガスを溜め込むのもよくありません。そもそも、ガスが多い=腸内環境が悪いということですから、体外に出せばいいというものでもなく、「ガスを減らす・ガスを作らせない」ための生活習慣を身につけることが肝要です。


つまり「悪玉菌」が増えることが一番の原因!

悪玉菌が増える原因【1】「食生活の乱れ」

宮本先生
宮本先生

ガスだまりの原因として最も多いのは、砂糖(お菓子や飲み物など)の過剰摂取です。砂糖は悪玉菌の大好物なので、砂糖をとればとるほど、ガスを大量発生させることにつながります。また、人工甘味料や化学調味料などの食品添加物は、腸の善玉菌を減らしてしまうことがわかっています。さらに、肉ばかり食べる・プロテインをとりすぎるなどの高タンパクな食事、脂質の多い食事も、腸内の悪玉菌を増やし、ガスの発生原因になるので注意しましょう。


対策法:砂糖を控えた食生活を!

宮本先生
宮本先生

ガスだまり対策をするなら、砂糖の過剰摂取は避けましょう。カロリーゼロを謳う食品に使用される人工甘味料も避けた方がベターです。お腹が張りやすい人は、小麦や乳製品も避けた方がいいときもあります。


悪玉菌が増える原因【2】「消化力の低下」

宮本先生
宮本先生

ガスだまりの原因の一つは消化力の低下です。消化には、胃酸と消化酵素が必要です。胃酸の分泌不足は鉄不足によって起こり、消化酵素不足はタンパク質不足で起こります。胃酸が不足すると、食べ物の殺菌ができないだけでなく、未消化の食べ物が小腸に送られてしまいます。小腸では未消化の食べ物は吸収できないため、小腸の菌のエサになってさらに菌を増殖させ、ガスだまりにつながってしまいます。


対策法:鉄分とタンパク質を意識した食事をとる

宮本先生
宮本先生

消化力を上げるためには、消化液の材料となるタンパク質、胃酸の分泌に必要な鉄などのミネラルを食事で積極的に摂ることを心掛けましょう。消化酵素のサプリを活用するのもおすすめです。ただ、タンパク質のとりすぎは要注意です。消化されなかったタンパク質は腸内環境を荒らす原因に。どんな食材でも、過度な摂取は胃腸の不調につながります。


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ストレスもガス腹の原因に!

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