連載 なんだかメシマズなので、料理上手に習ってみた!

レシピでよく見る【適量・適宜】これってどれくらいの量なの?

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レシピでよく見る【適量・適宜】これってどれくらいの量なの?

今回は、レシピでよく見る「適量・適宜」の謎に迫ります。この言葉を目にすると、「はいはい、適当でオッケーなのね」と思っていましたが、もちろんそれはメシマズならではの勘違い。プロが考えるレシピに「適当なるもの」が存在するわけがありません。プロによる、きちんとした裏付けのある解説をご覧あれ!

目次

「メシマズ」とは?

「作るメシがマズイ」の意。ネットの世界では「味が極端にマズイ」「見た目も味もひどい」など、激しいものを指すことが多いですが、この連載では「料理歴はそこそこあるのに味が微妙・たまに成功するけれど、だいたいおいしくない」といった意味で使用しています。

【登場人物】

教えてくれるのは…
小田真規子さん

料理研究家

小田真規子さん

著書やテレビ出演多数! 長年第一線で活躍しているプロ中のプロ。料理初心者にも寄り添ってくれる、手取り足取りなレシピに定評あり。

教わるのは…
エディター オギ
エディター オギ

料理歴は大学時代から一応10年以上の独身アラサーエディター。健康や美容に興味はあるが、基本ズボラ。

適量・適宜って表現、よくわからない!

オギ
オギ

レシピに必ずといっていいほど登場する「適量・適宜」という言葉。ずーっとスルーし続けてきたのですが、これって「テキトー」って意味ではないですよね?


小田先生
小田先生

もちろん違います! 「適量」は「ちょうどいい量」という意味。「味付けした後、味見しながら味が決まるまで調味料を足して、調整してください」というニュアンスですね。「適宜」は「使っても使わなくてもいい」という意味。「味見して十分なら、使わなくてもOK」ということです。


オギ
オギ

「適量」も「適宜」も、つまりは「自分で調整・判断して」という意味なんですね。メシマズが最も苦手とするところです……。


小田先生
小田先生

うんうん、そう思って私は「適量・適宜」は極力使わないよう、なるべく味が一発で決まる分量のレシピを提案するようにしています。


オギ
オギ

なんてメシマズフレンドリー!


小田先生
小田先生

一方で、「適量・適宜」を使うことで、ある程度味付けを作り手の判断に委ねる料理家さんもいらっしゃいます。野菜などの味は、季節によって微妙に変化するので、「その時々に合わせて自分で調整してね」ということなんです。


オギ
オギ

料理上手な人は、きっと「自分の適量」がわかっているんですね。メシマズは「自分の適量」がブレブレだから、味もブレブレになるわけで。何かメシマズ用のブレ防止対策はありますか?


レシピでよく見る【適量・適宜】これってどれくらいの量なの?
小田先生
小田先生

レシピによく出てくる「塩:適量」。塩を適量加える時は指でつまんで入れることが多いと思うのだけれど、味がブレるのを防ぐには、塩を指でつまむ際、それが何gなのか覚えておくこと。そうすれば、適量足したい時に「ひとつまみ」加えるのか、「少々」で十分なのかが判断しやすいはず。


オギ
オギ

ん? 「ひとつまみ」と「少々」って違いがあるんですか? どっちも「指でちょいっとつまむ」程度で大差ないのでは……。


小田先生
小田先生

……「ひとつまみ」と「少々」ではかなり差があります。せっかくの機会だから、実際に塩をつまんで計量してみましょう! 


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「塩ひとつまみ」と「塩少々」の違いとは?

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