自律神経が整う「すごい呼吸」
原因不明の疲れ、落ち込み、便秘がちなのも自律神経が原因かも!? 人間の心と体の健康をコントロールしている自律神経が整えば、長年の不調が軽くなるのはもちろん、ぽっこりおなかもペタンコに!
教えてくれたのは…
山王病院 呼吸器センター長
奥仲哲弥(おくなかてつや)先生
呼吸器外科医、医学博士。わかりやすい解説がメディアで評判。自身が実践する「やせ呼吸」で長年、体型をキープ。その秘訣を網羅した本を6月末に刊行予定。
■山王病院
【自律神経って何?】
自分の意思とは無関係に働いて、心と体をベストな状態に保つ神経。交感神経、副交感神経の2種類がある。
自律神経は、生命を維持するために欠かせない呼吸、血液循環、体温調整などを意思とは関係なく調節する神経。日中に活発に働く交感神経と体を休ませる副交感神経の2種類の神経からなり、このバランスが整っていると心と体が健康に。
ストレスで興奮した交感神経を横隔膜呼吸が救う
今、自律神経が原因で不調を抱える人が急増中。その対処法は?
「まずは自律神経のバランスを整えることです。交感神経と副交感神経の活動は一日の中でバランスよく変動しています。ところが日中ストレスが続くと交感神経が興奮したままになり、副交感神経へうまくシフトできません。これが現代人の多くの不調の原因です。この自律神経のバランスを自分の意思でコントロールできる唯一の方法が呼吸。ただし、呼吸なら何でもいいわけではありません。副交感神経のスイッチを入れるには副交感神経が集まる横隔膜を動かすこと。長く強く息を吐く『横隔膜呼吸』なら、副交感神経が働き、交感神経とのバランスを整えられます」(奥仲先生)
\医師の私が40年間実践しています!/
こんな症状があったら【自律神経の乱れ】が原因の可能性大
- イライラする
- 夜、眠れない
- ドキドキする
- 気分が落ち込む
- 頭痛がする
- 肩こり、首こり
- やる気が出ない
- 朝起きるのがおっくう
- 日中、突然眠くなる
- 耳がつまった感じがする
- 疲れやすい
- 便秘や下痢
自律神経を自分の意思で整える唯一の方法は横隔膜を使う「すごい呼吸」です!
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【奥仲式】横隔膜呼吸