目次
「メシマズ」とは?
「作るメシがマズイ」の意。ネットの世界では「味が極端にマズイ」「見た目も味もひどい」など、激しいものを指すことが多いですが、この連載では「料理歴はそこそこあるのに味が微妙・たまに成功するけれど、だいたいおいしくない」といった意味で使用しています。
【登場人物】
教えてくれるのは…
料理研究家
小田真規子さん
著書やテレビ出演多数! 長年第一線で活躍しているプロ中のプロ。料理初心者にも寄り添ってくれる、手取り足取りなレシピに定評あり。
教わるのは…
エディター オギ
料理歴は大学時代から一応10年以上の独身アラサーエディター。健康や美容に興味はあるが、基本ズボラ。
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調味料を入れる順番からまずは見直し!
小田先生
今回は、あえてドレッシングを作らず、油、塩、酢で味付けしていきましょう。
オギ
すごくシンプルですね!
小田先生
調味料を加える順番さえ間違わなければ、この3つの調味料だけでレストラン級のおいしいサラダが作れますよ! まず、オリーブオイルを投入して……。
小田先生
オイルがよく絡むよう、全体をほぐすように混ぜましょう。トングを使うのもいいけれど、できれば手で。手を使うと「オイルが全体に行き渡ったな」と、混ざり具合がよくわかるんです。
オギ
最初に油を入れるのはどうしてですか?
小田先生
葉もの野菜の表面を油でコーティングするためです。塩や酢を先に入れると葉から水分が出てくたっとして食感が悪くなるの。油が先だと、しっかり絡めても葉の食感が保てるんです。
オギ
なるほど~。
小田先生
さらに、油が全体に行き渡って接着剤のような働きをしてくれるので、この後に加える塩を葉にまんべんなくまとわせやすくなるんです。
オギ
あ〜。私の作るサラダが「こっちは味がしないのに、こっちはしょっぱい」みたいに味が偏るワケわかった気がします……。
小田先生
次は、塩を少しずつパラパラと回しかけ、葉に塩をまとわせるように混ぜます。
オギ
サラサラ塩ですね。
小田先生
そう。全体にまんべんなく味をなじませるという点では、粒の大きさにバラつきがあって溶けにくい自然塩より、粒がそろっていて溶けやすい精製塩や粒子の細かい塩のほうがサラダ向き。
オギ
そうなんですか!? 岩塩などの自然塩を使えば、何でも料理が美味しくなると思ってました……。
小田先生
最後に酢を回しかけて、よく混ぜて。塩を加えた段階では、まだ塩のジャリジャリ感が残っているので、酢で溶かします。
オギ
こんなにしっかり混ぜるんですか。いつもドレッシングを上からかけるだけか、混ぜるとしてもチャチャッと軽く混ぜるだけで終わらせてたかも。
小田先生
それだと、ドレッシング味の野菜を食べてるだけになっちゃうから! 塩が溶けて全体になじみ、油や酢がボウルの底に残らなくなるまで、よーく混ぜて。
小田先生
よく混ざったら、コショウを加えて、またよく混ぜましょう。
オギ
今度はトングを使うんですね。
小田先生
そのまま手で混ぜてもOKですが、コショウは酢で溶けないの。だから、手にくっつきやすいので、トングだとなおよし!
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風味づけにニンニクをプラス