教えてくれたのは…
松倉クリニック代官山 大竹ラボ
大竹尚之先生
VOCE本誌でもおなじみの松倉クリニック代官山に併設されている美容外科手術を専門とするクリニック『大竹ラボ』の院長。北里大学に19年勤務したのち、横浜南共済病院整形外科・美容外科の部長に就任。その後、2004年に開設された聖路加国際病院の形成外科・美容外科の初代部長に就任。美容界の有名なドクターから「神の手を持つ美容外科医」として崇められる存在。時間をかけ、患者さんの気持ちに寄り添うカウンセリングと安全性の高い手術が好評。松倉クリニック代官山 大竹ラボ
プチ整形の代表格。整形デビューの人も多い埋没法とは?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
皮膚の内側で、皮膚と筋肉、瞼板を糸でギュッと縛り、固定することで、二重のラインをつくる治療です。2点法、3点法、4点法と言われているのは、糸で何ヵ所を留めているかの違い。まぶたの状態にあわせて、何ヵ所どのように留めるかは、医師によって異なりますし、そのやり方によって仕上がりにも差がでます。
どんな人に向いている?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
爪楊枝のような細い棒でまぶたを押さえて“疑似二重”をつくり、瞬きをするまで二重状態が保てる人は“埋没”に向いています。このときに二重にならない人は、組織がぶ厚いため人工的につくられた二重ラインという印象が出やすくなります。また、糸にかかる負荷が大きいため、時間と共に糸の輪が孤立して組織を引き込まなくなりやすい。そのため、効果を持続しにくく、短い期間で一重に戻ってしまうことがあります。
持続期間は?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
長い人は10年以上もち、短い人だと半年程度で効果がなくなる可能性があります。短期間で効果がなくなってしまうような人はご自身の目に合っていない治療と思うべきです。そういう人には切開などの外科手術をおすすめします。
メリットは?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
切開をする治療と比べて、腫れや痛みが少なく、ダウンタイムが短いと言われているのが特徴です。
デメリットは?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
“埋没”に使われる糸は、溶けません。たとえ効果を発揮しなくなったとしても一生まぶたにその糸(異物)が残ります。後にまぶたを切開する手術をすることがあれば、糸の存在が邪魔になることがあります。
ダウンタイムは?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
多少の腫れや赤みが数日続きますが、メイクやメガネなどでカバーできる程度です。一週間も経てばスッキリと落ち着くことが多い。まぶたを切開する二重手術は、一週間は誰がどう見ても手術をしたとわかるような状態が続き、腫れがひくまでには一ヵ月ほどかかり、表情などが完璧に戻るまでには3ヵ月ほどの時間を要することがあります。それと比較するとダウンタイムがとても少ないというのが“埋没”が人気の理由です。
点数が増えるほど値段が高くなる?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
理想の二重を叶えるために、最善策しか必要ではないと考えるわたしとしては、留める点数が少ないバージョンや多いバージョンがあるということが理解できない部分。ですから、治療費が変わるというシステムが不思議だと感じてしまいますが、実際に、点数が増えるほどに治療費が増えるというのはよくある話です。埋没の費用が非常に格安と謳われていても、それが何点法の場合なのか確認したほうがよいでしょう。もし、一点の費用だとするなら、4点法にしたときには費用も4倍に。さらに、麻酔料金は別で、最終的には数十万円になるというケースもあるようです。
適正価格は?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
個人的な考えですが、最終的に支払う金額が両目の治療で20万を超えないのが通常です。
埋没をするときに脱脂は必要?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
腫れぼったいまぶたの要因は脂肪が多いわけではありません。そのため、腫れぼったさを軽くするため、という理由で脂肪を取り除くのであれば、正しい治療法とは言い難いですね。まぶたを切開するときには、術中の判断で理想に近づけるために脂肪を取り除くことがありますが、あくまでも必要に応じてやることだと考えます。“埋没”のように皮膚の内部の状態を見ることがない施術において脂肪を取る必要があるとなぜわかるのだろうと思ってしまいます。
何歳で受けるのが理想的?
松倉クリニック代官山 大竹ラボ・大竹尚之先生
美容上の目的であるなら、高校を卒業したときにやるのがいいのではないかと思います。ひとつは、18歳という成人年齢であること、もうひとつは、17歳くらいまでは成長によって大きく目元の形状が変化する可能性があるからです。
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アンチエイジング治療、糸リフトについても解説!
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