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鼻うがいは痛い? 正しいやり方を医師が解説
堀田先生
鼻うがいは痛い、というイメージがあるのはプールやお風呂の水が鼻に入って痛い思いをした記憶があるからでしょう。なぜ痛いのかといえば、浸透圧の問題です。真水が鼻の奥まで入り込むと浸透圧の関係でツーンと痛くなりますが、生理食塩水かそれ以上の塩分濃度であれば痛くはなりません。ですから、痛くない鼻うがいのポイントは「生理食塩水かそれ以上の濃度の液体を使う」ことです。
〈鼻うがいに必要なもの(ボトルを手づくりする場合)〉
・塩5g(水に対して1%の塩)
・水またはぬるま湯 500cc
・ドレッシングボトル
・ストロー
STEP1:洗浄液を作る
鼻うがいに必要な洗浄液は生理食塩水のこと。生理食塩水の塩分濃度は約0.9%だけど、作りやすいように1%濃度で計量するのがおすすめ。分量は500ccの水に対して食塩5g。水道水でOKだけど、慣れないうちは冷水よりぬるま湯を使うと◎。
STEP2:鼻うがい用ボトルを準備する
鼻の奥のさらに奥、が上咽頭の場所。きちんと洗浄液を届けるためには専用のボトルを用意するのがベター。本体にするのは100円ショップなどで販売されているドレッシングボトル。ポイントはフタの裏側からノズル部分に太めのストローを差し込んでおくこと。これで洗浄液の勢いが増して、奥の奥まで洗浄しやすくなる。
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痛くない鼻うがいのやり方とは?