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教えてくれたのは…
堀田修先生
堀田修クリニック院長。腎臓内科医の視点から、扁桃や上喉頭の炎症が引き起こす様々な症状や疾患に着目して臨床と研究を行っている。代表を務める認定NPO法人・日本病巣疾患研究会では「みんなで鼻うがいプロジェクト」を推進中。
VOCE読者1000人にアンケート! 「鼻うがい」やったことある?
鼻うがいをしたことがある 30%
鼻うがいをしたことがない 70%
VOCE公式Twitterで、鼻うがいの経験の有無についてアンケートをとったところ、1000人もの方が回答。鼻うがいの経験なしという人が7割を占めるという結果に。鼻うがいという言葉を聞いたことはある、興味はあるけれど実践したことがない、鼻うがいの意味を知りたい、といった人が多いよう。
鼻うがいは意外と万能! 花粉症だけでなく、コロナ対策にも効果あり
〈鼻うがいのメリット〉
・風邪の予防と症状の改善
・アレルギー性鼻炎、花粉症の症状を改善
・副鼻腔炎の症状を改善
・新型コロナの重症化・後遺症予防
・頭痛、肩コリ・首コリの解消
鼻うがいを習慣化することで、カラダに起こる様々な症状の改善に効果を期待できる! 上で挙げたメリット以外にも、のどが詰まった感じが続く、寒暖差や低気圧に弱い、気分が沈みがち、などの“なんとなく体調不良”な症状の改善にもお役立ち。これほど効果が見込める鼻うがいだけど、その目的はどこに?
堀田先生
鼻うがいは、鼻の奥にある「上咽頭」を洗浄することが目的です。鼻から上咽頭にかけての部位は、菌やウイルス、黄砂や花粉といった空気中の汚れが付着しやすく、多数のリンパ球が存在しています。つまり、感染症やアレルギー症状に対して活発に免疫が働いている部位ですが、それだけに炎症が起こりやすく残りやすいといえます。鼻うがいで上咽頭を洗浄することは、風邪のような急性炎症を防ぎ、慢性的な炎症の改善をはかるという目的があります。
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鼻うがいボトルのつくり方