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「口呼吸」を続けると「慢性上咽頭炎」のリスクが上がります
口呼吸の弊害は、菌やウイルス、空気中の汚れなどがダイレクトに体内に侵入するリスクが高いこと。口腔内から中咽頭の粘膜は表面がつるんとしているので異物をキャッチして免疫で攻撃することができず、異物の一部が上咽頭に達して炎症を起こすことがあり、「慢性上咽頭炎」の原因に。上咽頭とはのどの始まりの部分で、のどちんこの裏側から鼻までの通り道にあたるイメージです。上咽頭が慢性的に炎症を起こすと、のどだけでなく、カラダのあちこちに影響します。
■慢性上咽頭炎の考えられる症状
・頭痛
・のどの痛み
・咳
・首や肩コリ
・自己免疫や自己炎症性疾患
・慢性湿疹やリウマチ
・コロナ後遺症のような神経・内分泌系機能障害
また、口呼吸をするとのどが乾燥しやすくなるので、鼻、のど、口のコンディションが悪化します。さらに口の周りにある口輪筋が弱って、顔がたるんで見えてくることもあります。口輪筋を鍛える意味でも、慢性上喉頭炎を予防する意味でも、鼻呼吸を意識することが必要です。
あなたも慢性上咽頭炎? セルフチェック!
健康な人でも約8割は、上咽頭に炎症を抱えているそう。首の横を通っている胸鎖乳突筋を指で軽く押してみて、痛みがあれば慢性上咽頭炎の可能性が高いサインです。
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鼻呼吸を癖づける体操とは?