目次
教えてくれたのは…
サイエンスライター
鈴木祐さん
出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ね、科学に関する最新の知見を紹介するブログ『パレオな男』は月間250万PVを達成。講演やオンライントトレーニング・レッスンなど、活躍は多岐に渡る。手がけた書籍は100冊を超え、最新著書『運の方程式』も好評発売中!
さっそく診断する!
「早起きできる・できない」は、生まれつきの体内時計のタイプ(クロノタイプ)で決まる!
毎日慌ただしく、心身になにかとトラブルを抱えがちなオトナ女子。もしかしたらその不調、自分のクロノタイプと生活リズムが合っていないことが原因かも?
鈴木祐さん
そもそもクロノタイプとは、生まれつき備わっている体内時計のパターンのこと。早起きが得意で午前中からバリバリ働ける“朝型”タイプの人もいれば、朝が苦手で夕方から力を発揮できる“夜型”もいる。これは遺伝子で決まるとされ、基本的には生涯、変わらないと言われています。自分のクロノタイプを把握することで、最適な起床時間や就寝時間など明確に知ることができるんですよ。
体内時計を無視した生活は、生きるのが大変……
がんばっているのに、なんだか仕事がうまくいかない……なんて悩みも、もしかしたら体内時計の影響である可能性が。
鈴木祐さん
多くの会社は出社時間が決まっていますが、そんな社会の仕組みと自分の体内時計にズレがあると、持ち前のポテンシャルを活かすことが難しいんです。体内時計の型は人それぞれなので、決められた生活パターンに全員がマッチしないのは当たり前。
実は、『(体内時計のミスマッチによって)MAX能力を出せていない人が62%もいる』なんて調査結果もあるほどです。いくら『早起きが良い』と言われたところで、夕方からパフォーマンスが上がる“夜型”の人が無理やり早起きしても、逆効果になるケースが多い。そういった体内時計に合わない生活をしていることできちんとパフォーマンスを発揮できない現象を“ソーシャル時差ボケ”といい、近年とても注目されています。逆にいえば、自分の体内時計に沿った生活を手に入れると、最高のパフォーマンスを発揮できる。仕事の能率もアップしますよ!
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「私、夜型だから」は間違っていることが多い!?