【プロが教えるマスクの洗い方】

布マスクについたメイク汚れの落とし方!ファンデーションや皮脂汚れの洗い方は?

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繰り返し洗えるマスクについたメイク汚れ。「きちんと落とすにはどうすれば?」問題を解決する、おすすめの洗い方を伝授。メイク汚れによる肌への影響についても、皮膚科医の慶田朋子先生にお話を伺いました。

花王さんに聞きました!
マスク洗いで意識すべきポイントは?

アタック、ニュービーズ、エマールetc.洗たく洗剤のパイオニア的存在! 私たちの暮らしに欠かせないおなじみの花王さんに、基本の洗い方とおすすめの洗剤を教えてもらいました。

マスク洗いで落とすべき汚れは2つ!

  1. メイク汚れや汗など、物理的な汚れを落とす
  2. ウイルスなど目に見えない汚れを落とす

まず用意したいのが、洗たく用洗剤と塩素系漂白剤。「ウイルスを取り除くための塩素系漂白剤は、マスクに汚れのない状態の方が効果を発揮します。そのため、あらかじめ洗たく用洗剤でメイクや皮脂汚れを落としておくことが大切です。また、マスクは1度でも着用すると、目に見えないホコリや皮脂が付着するので、漂白剤だけの使用もおすすめしません」(花王株式会社 商品PR企画部 江添圭祐さん)

だから2つの洗剤を使うのがおすすめ!

(左)アタックZERO 洗濯洗剤 本体 400g ¥350
(右)ハイター 小 600ml ¥150(ともに価格は編集部調べ)/花王

「アタック ZERO」は、メイク汚れやニオイをしっかり落とせるうえ、肌荒れの原因にもなりかねない洗剤残りの心配も少なく安心です。「ハイター」は、菌やウイルスを落としつつ、マスクを真っ白に仕上げてくれる塩素系漂白剤。いずれも「綿素材の白物」の場合で、綿よりもさらにデリケートなシルク素材には避けた方がベター。
※すべての菌、ウイルスに効果があるわけではありません。

ちなみに……
色柄ものなら酸素系漂白剤を使用して!

ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー 530ml ¥500(編集部調べ)/花王

粉末タイプの酸素系漂白剤。色落ちが気になる色柄のマスクは漂白剤よりも成分がやさしい酸素系漂白剤を使うと◎。とはいえ、ガンコな汚れや菌をしっかり落とすパワーは絶大!
※すべての菌、ウイルスに効果があるわけではありません。

花王おすすめのマスクの洗い方

【1】洗い桶に水道水2Lを入れ、小さじ半分(0.7g)の衣料用洗剤(アタックZERO)を投入し、よく混ぜる。

【2】1の洗い桶の中に汚れたマスクを入れて10分間ひたす。

【3】10分経過したら、やさしく押し洗いをする。マスクはデリケートなのでもみ洗いはNG!

【4】残った水を捨てて、洗い桶に新しい水を注ぎ、よくすすいで水気を切る。

【5】再び洗い桶に水1Lを注ぎ直し、ガーゼの白い布マスクの場合は塩素系漂白剤15ml(ハイター)、色柄物の布マスクの場合は酸素系漂白剤(ワイドハイタークレンジングパウダー)5gを投入し、よく混ぜる。

【6】5の洗い桶の中に洗ったマスクを入れて10分間ひたす。

【7】10分経過したら水を捨てて、注ぎ直し、よくすすぐ。漂白剤をしっかりすすぐため、3回以上すすぎを繰り返す。

【8】清潔なタオルに乗せ、マスクを包むようにし水分を吸い取る。

【9】形を整えて干す。

※洗う際には、炊事用ゴム手袋を使用する。
※ほかの人のマスクと一緒に洗わない。
※最初の洗浄液とすすぎ水にはウイルスが含まれている可能性があるため、洗剤液が飛び跳ねないように充分に注意し流す。
※マスクの繊維を傷める可能性があるため、もみ洗いはしない。
※マスクを洗ったあとは、しっかり手を洗う。
※銀イオンなどで抗菌を訴求しているマスクや、ウレタン製のマスクにはこの洗い方は適しません。
※お手持ちの製品の表示をご確認ください。

毎日するにはハードルが高いけど、ここまでやればかなり安心! 家族のマスクは感染予防のため、別々で洗うことをおすすめします。また、汚れを放置するとどんどん落ちにくくなるので、使ったマスクはその日のうちに洗いましょう。

皮膚科医・慶田朋子先生に聞きました!
マスク汚れの肌への影響について教えてください

メイクや皮脂が付着したマスクが、肌荒れの原因につながるってホント? 具体的にどんなダメージを受けるのか、皮膚科医の慶田朋子先生に、気になるアレコレを質問してみました。

V
VOCE

ふだん慶田先生はマスク汚れをどうやって落としていますか?


V
慶田朋子先生

いつもコットンやシルク素材のマスクを使っていますが、メイク汚れが気になるときは、台所用洗剤でもみ洗いをします。よくすすいだら、乾いたタオルで挟んでトントンと叩くようにして水気をとり部屋干しに。とくにファンデーション汚れがスッキリ落ちます。


V
VOCE

マスクについたメイク汚れが肌に与える影響って何かありますか?


V
慶田朋子先生

メイクが付着した状態のマスクを長時間つけるということがこれまでなかったので、エビデンスのとれたデータはありません。1つ言えることは、メイクに含まれる油脂は酸化すると刺激物質になる、肌荒れの原因になる可能性があるということです。とはいえ、より深刻なのはマスクが肌に与える摩擦です。摩擦が肌に軽い炎症を引き起こすことで乾燥を招き、肌荒れの原因につながることも。


V
VOCE

インナーマスクって使った方がいいですか?


V
慶田朋子先生

インナーマスクも素材によっては摩擦を引き起こす可能性があるので、予備の布マスクを持ち歩いておいて、汚れが気になるときに取り替えると良いでしょう。メイク汚れは避けられませんし、1日つけるぶんには問題ないと思います。一度使ったマスクはきちんと洗い、汚れたまま繰り返し使いさえしなければ、あまりセンシティブになる必要はありません。


マスクについたメイクや皮脂汚れ、もちろん毎日のケアは大事だけれど、気にしすぎてストレスになっては本末転倒。大切なのはマスクを清潔に保つこと! ちょっぴり手間だけど、毎日マスクをきれいに洗うことを心がけましょう。

取材・文/大森奈奈

Edited by 西村 美名子

公開日:

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