いつの時代もトレンドだけにとらわれることなく、『工藤静香』というフィルターを通して、独自に昇華させた美を身にまとう、唯一無二の「キレイ」を生み出す秘訣とは? 普段、なかなか語られることのない工藤静香さんのビューティシーンを切り取ったスペシャルインタビューには、アイドル時代のメイクの秘密や美に対する本音もたっぷり。60分間終始笑いとともに語られたフランクなトークも見どころです!
いつでも家にいるときでもキレイでいたい
──SNSで見かける姿は、いつも完璧な『工藤静香』のままの印象が。オフメイクをすることもありますか?
工藤静香さん(以下敬称略)「もちろん、あります。普段はファンデーションをあまり使いません。ワンちゃんのお散歩のときなどには、すごくラフなメイクだけで出かけます。最近よく手に取るアイテムは、日焼け止めにもなるし、トーンアップもできるプライマー。パパッと肌が整えられるから、うれしいですね。
家にいるときも少しでもキレイでいたいっていう気持ちはあります。外に行かないからといって髪も整えずにボサッとしているのはあまり好きじゃない。もちろん、子育てが大変な時代には、自分にかまうことができないこともありましたけど、それはもう昔の話。オフの日でもそれなりに整えています」
──プライベートタイムには、ONモードのメイクにシフトしますか?
工藤「お出かけするときや人に会うときも、いつもよりもちょっとかわいく見せたいとか、1ミリでもキレイになるようにしたいって思うから、気合が入ります。そういう気持ちがすごく大事だなって。いつでも素敵でいるのは難しいかもしれないけれど、そういられるようには努力はしたいと思います。メイクだけの話ではなくて、ただ座っているだけでも背中が丸まっているよりはスッと伸びていたほうが何倍もキレイに見えますよね。些細なことですけれど、小さな積み重ねが“キレイ”をつくると思うから、なにげない一つ一つを意識していたりもします」
──いつも力強い眼差しが印象的です。アイメイクのこだわりを教えてください。
工藤「いつの時代もいろいろな色を使ってきたけれど、最近は、赤っぽいアイメイクが好きです。赤いラインを入れて、その上に黒のラインを重ねたりもします。アイラインなど、細かな作業は、得意。絵を描くので、顔の凹凸に合わせて繊細な線を引く作業とかも難しく感じないんです」
──赤に黒を重ねる2段ラインは、とても独創的ですね。そういったメイクのエッセンスになっているものは?
工藤「私にとってヒントになるのは、仕事で出会った方や街で見かけた方。以前、街にいたあるマダムは、こめかみに届くくらい長いアイラインを描いていたのですが、その人の雰囲気やファッションと相まって、めちゃくちゃカッコよかった。自分がやろうとは思わないけれど刺激になるし、自分のメイクのアイディアになります。ファッションショーのメイクもそのまま取り入れることはないけれど、インスピレーションを得ることがあるので、見るのは好きですね。
自分の知らない世界から刺激をうけると、すぐ取り入れて、自分仕様に転換します。自分に合うメイクを探していくのが好きです」
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14歳でデビュー。お気に入りのリップはブルー