連載 VOCE特別インタビュー

【明日海りお】日本初上演のミュージカルでエリザベス・アーデンを演じる!

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元宝塚歌劇団 花組 明日海りお

元宝塚歌劇団・花組トップスターの明日海りおさん。ミュージカル『エリザエス・アーデン vs. ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』で、エリザベス・アーデンを演じるとのニュースをキャッチ。早速お話を伺ってきました。

明日海りおさんがVOCEに再び登場です! 前回の出演は2020年の宝塚退団直後。男役としての“明日海りお”ロスに陥っていた多くの読者から「明日海さんに会いたかった!!」「美容事情など、明日海さんの近況が聞けて嬉しかったです」とコメントが集まりました!

今回は、「現在絶賛お稽古中です!」と明日海さんが話してくださった次回出演作のミュージカル『エリザエス・アーデン vs. ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』について取材。VOCE読者にとってはなじみの深い二大コスメブランドの創業者の一人、エリザベス・アーデンを演じるのが明日海さんです。今回もたっぷりとお時間をいただいてお話ができたので、前後編のロングインタビューに! 前編ではこの新しい出演作について、後編では最近の“明日海りお事情”を披露。プライベートに迫ります!

憧れの先輩との共演にドキドキ

元宝塚歌劇団 花組 明日海りお
VOCE編集部
VOCE編集部

まずこの舞台への出演が決まったときの感想を教えてください。


明日海りおさん(以下、明日海さん)
明日海りおさん(以下、明日海さん)

第一に、戸田恵子さんと共演させていただけるんだ!とものすごく驚きました。私もうずっとテレビで母と一緒に『ショムニ』を観ていましたし、もちろん再放送も全部観ていて……(笑) 戸田さんのお声だと知らずに吹き替えされたアニメや映画もたくさん拝見していました。ものすごい方だというのは存じていますので、その方と共演させてもらえることに、まずはビックリしたんです。


VOCE編集部
VOCE編集部

そうですよね。誰もが知っているキャラクターの声を担当されていますし!


明日海さん
明日海さん

あとは、お恥ずかしながら私は『WAR PAINT』という作品を観たことがなかったので、いろいろと資料を見せていただき、その色鮮やかな舞台に惹かれました。登場人物も限られているのですが、どの役もすごくビビッドに描かれていて、楽しそうな作品ですし、何と言っても日本初演! 私、海外ミュージカルの日本初演に出演するのはおそらく初めてでして……。


VOCE編集部
VOCE編集部

意外です。宝塚時代を含めても初めてですか?


明日海さん
明日海さん

宝塚時代の作品はほぼオリジナルで作られていたんですよね……。海外ミュージカルもありますが、日本初演というのは、本当に初めてです。


VOCE編集部
VOCE編集部

では、手探りで作り上げているところですね。


明日海さん
明日海さん

英語のセリフを日本語に翻訳するのはもちろんなのですが、英語ではめてある歌やリズムをすべて日本語に当て直すという作業が入ってくるんです。小節を分解しながら「こっちの歌詞のほうが聞き取りやすいかな」「でも気持ち的にはこっちのほうが強いよね」という具合に、スタッフさんたちと話し合う段階から始めていますが、大変だけれども好きでやっているから楽しくて……。


VOCE編集部
VOCE編集部

以前、『ドリームガールズ』の取材で明日海さんの同期の望海風斗さんを取材しましたが、やはり英語の歌詞を日本語にすることの難しさを話していらっしゃいました。


明日海さん
明日海さん

基本的にはやはり英語に合うリズムが付いているんです。例えば「Be quiet!」なら“タッタラー”というリズムになると思うのですが、そこに「お静かに!」という和訳が来ると、ちょっと違う印象になりますよね。ほかにも、英語なら一言でスッと意味が入るものが、日本語で説明すると長くなるとか。


VOCE編集部
VOCE編集部

そういう作業には明日海さんも参加されるのですか?


明日海さん
明日海さん

基本的には演出家の先生と音楽監督の方々が熟考に熟考を重ねてやってくださっているのですが、やはり“演者の気持ちよさ”みたいなものもちゃんと聞いてくださるんです。今は自分一人で確認している段階ですが、稽古をスタートして作品ができてくると、もっと違う案も出てくると思います。


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明日海りおが考えるエリザベス・アーデン

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