スキンケアを見つめ続けて43年!
ビューティジャーナリスト
吉田昌佐美さん
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19歳で読者記者としてライター業をスタート。VOCE創刊時からスキンケアページに携わり、その膨大な知識と独自の視点で「肌の母」「美容界の池上彰」の異名を持つ。今なおコスメの進化にときめき続けるスペシャリスト。
“強い肌になりたい”新しい美肌価値に火をつけたアルティミューンの免疫ケア
2014年、「免疫」に着目した赤い美容液アルティミューンの登場で一気に高まった強肌願望。実はこの美容液、資生堂が20年以上にわたり取り組む「肌免疫の司令塔=ランゲルハンス細胞」の研究から生まれたもの。実際の製品使用で肌の免疫力が上がることを世界で初めて実証(独自成分は特許取得)した画期的な美容液なのだ。爆発的なヒットとなり、「強い肌こそ美しい!」「素肌そのものを強くキレイにしたい」という新たな美肌の価値が生まれた。
エイジングの始まりに先手を打つ! シャネルのセネッセンス研究
セネッセンスとは、老化した細胞が辿るプロセスのこと。本来、分裂を繰り返し、役目を果たした細胞は自然に排出されて、新しい細胞へと切り替わる。でも、老化細胞は活動をしない状態で居座り、蓄積。そしてまわりの細胞まで老化に引き込むが、シャネルは、その最初の段階で食い止めることに成功! 鍵を握るのが、シャネルが20年以上にわたり研究を続けるカメリアの花びらから見出した新成分であり、それをNº1 ドゥ シャネルに配合した。そもそも起点に働きかけてセネッセンス化させない体制をつくるアプローチは、とてもサステナブルでVOCE世代にもピッタリ。これからのエイジングケアの新しい方向性を示している。
コロナ禍の一億総ゆらぎ時代に応える、攻めの敏感肌コスメ
マスク荒れが大発生したことで、多くの人がありがたみを感じ、台頭。そして、そのニーズに呼応するように、やさしく刺激なく潤すだけではなく、改善やエイジングケアまで視野に入れたものが増えた。いずれも明確な強みがあり、こだわりを持ってアプローチを極め、使い心地のよさ、ハリ感やツヤもほかと比べても遜色ないレベルに。つまり、トラブルを防いで美肌が叶う満足度の高いコスメが大充実。今後も期待大だ!
空前のシワケアブームはここから始まった
日本初、シワ改善の有効成分としての承認を2016年、ポーラが「ニールワン」で取得。それまでは化粧品の域を逸脱するとされていた“シワを改善する効果”を正式に掲げて、翌年1月にリンクルショットを発売した。そして6月には、資生堂が約30年に及ぶレチノール研究から見出した純粋レチノールで承認を取得し、エリクシールに配合。この2つの登場が突破口となり、さらにより手にしやすい価格帯のオルビスが登場したことでシワケアブームが本格化。ちなみにオルビスの薬用有効成分はナイアシンアミドであり、他社も続々追随し、“ナイアシンアミド祭り”状態に。一人ひとりのシワレベルや予算に合わせて本気のケアができる素晴らしき時代が到来した。
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高級品もプチプラも名品が続々
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