保湿の手は“押す”ではなく“密閉”する
保湿アイテムをなじませるときも、手はスライドさせず、肌に対して垂直にフィットさせるだけ。肌をプレスして潤いを押し込むのではなく、ラップのように密閉して潤いの逃げ道を塞ぎ、潤いが肌の中に入っていくしかないように仕向けるんです。
手は顔の形に沿わせてシートマスクのように密着させる
肌を隙間なく密閉するには、指先も含めた手全体を顔の凹凸にフィットするように沿わせます。強く押すと刺激になり、力が入ると手が反って密着面が少なくなるのでNG。
やりがち【NG】圧をかけすぎ
やりがち【NG】指が肌から浮いている
\3秒ハンドラップのポイント/
エリア分けして、漏れなく潤す
化粧水や乳液、クリームを指先まで手全体に広げてからスタート。塗り漏らさないように鏡を見ながら肌に密着させて、浸透するまで最低3秒はキープ。とろみのあるタイプは、つい手をすべらせたくなりますが、とろみが収まるまで密着させ、次のエリアへ。
細かい部分は薬指と小指で“指ラップ”
手全体では網羅できない細かい部分や凹凸の大きいエリアは、指の腹全体を使って。同じように肌にピタリと沿わせて浸透を待ちます。塗り漏らしがちなエリアは乾燥して老化も加速しやすいため、鏡で漏れがないかチェックしながら指ラップを。
\目の下/
目のキワまでしっかりなじませたいので、薬指をキワに沿わせるように。
\鼻の脇/
鼻の斜面から目頭、頬にかけては凹凸の激しいエリア。小鼻は薬指で優しく。
\鼻の下/
加齢の影響が出やすい人中も忘れずに。指の腹全体で密閉して浸透を促進。
\あご/
正面だけではなく、あごの裏まで指の腹全体で包み込むようにすると◎。
ハンドラップの手つきは、【化粧水】【乳液】【クリーム】すべて共通!
いずれも手で肌を押すのではなく、密閉するように肌に沿わせるのがポイント。それぞれ適量は、顔の大きさや凹凸具合、肌の潤いバランスによるため、規定量を最低限として調整を。化粧水は手のひらからこぼれない量を1回分として手になじませ、肌がひんやりするまで繰り返して。乳液、クリームだけでなく美容液も基本的にこの塗り方でOK。
◆5点置きしてのばすのはNG!
乳液やクリームなど粘度のあるものはとくに5点置きして、指を横にすべらせがちですが、摩擦のもと。剤を手全体に広げてテクスチャーをゆるめてから、手や指をピタッと沿わせて置くだけ。縦にも横にも動かさないのが鉄則です。
やりがち【NG】
◆間をあけずに次のアイテムを重ねてOK
次へ移るタイミングに迷う方は多いですが、肌がビショビショのままなじむのを自然に待つのはリスキーです。化粧水をハンドラップで浸透させたら、水分が飛ばないように即、乳液を。また乳液もぬるつきがなくなるまでなじませたら、すぐクリームを重ねてOK。
\MIHO’S POINT/
一日乾かない肌になるためには乳液とクリーム、どっちも必要です!
どちらかだけ使えば良いと思われがちですが、役割が異なるので両方必要。乳液は化粧水とあわせて使うことで肌の水分・油分バランスを整え、クリームは与えた潤いを逃さないようにフタをする。両方揃ってこそ、潤う肌になれるんです。
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日焼け止めはスタンプを押すように
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