「自分の心地よさをつくれるのは自分だけ」
美容家
神崎恵さん
「心地よさって、人それぞれ違うもの。そのときの環境や状況、年齢によっても変わる。だからこそ、日々、一瞬一瞬、自分の声にきちんと耳を傾けたい」と神崎さん。そんな彼女が“心地よさ”のために、今、心がけていることを教えてもらいました。
\気力のために、まず鍛えるのは筋肉です!/
【BEAUTY TIPS 1】いつでも本気を出すための筋トレ
“筋肉は裏切らない”とはよくいったもので、体は正直というか、頑張ったぶん、確実に変化してくれます。歳を重ねて、どうしてもゆるっとしてきてしまう体がヘルシーに引き締まっていくのは、やっぱりうれしい。そう、努力の証=筋肉は、健康だけではなく、ポジティブな気持ちも運んできてくれます。少し話は逸れますが、中学生のころ、夏場だけ登山部に所属していました。体力・筋力だけでなく、あらゆる神経、脳みそ、五感をフル稼働させる登山は、今思うと、最高のトレーニングでした。しかも、山道がハードであればあるほど燃えるタイプ(笑)。登っている最中はめちゃくちゃつらいのに、“なぜ登るのか?”と問われれば、“そこに山があるから”です。登らないという選択肢はありません。だって、登った先に見える景色は、登った人にしか見えないから。
筋トレも同じかもしれません。つらいし、今日は行きたくないなぁという日もある。でも、この歳になってつくづく思います。筋肉はやっぱり、あったほうがいい。いざというとき、頑張れるから。ここぞ!というとき、自分でも驚くほどふんばれる底力になるから。つまり、筋肉を育てるということは、同時に気力も育てているということ。“そろそろ本気、出そうか!”とギアをトップに入れたいとき、筋肉は絶対、必要。もちろん、いつもバッキバキなわけじゃありません。ギアを入れる日とゆるめる日と。そのバランスも考慮して、筋肉を育てています。
週3回のトレーニングで体力と気力を育てています!
\進化するサイエンスを取り入れる/
【BEAUTY TIPS 2】最先端のスキンケア
最近のスキンケアの進化は、本当にすさまじいと感じています。化粧品の枠を越え、だんだん美容医療の効果実感に近づき、そのボーダーが曖昧になっていくのでは、という気さえしてきます。たとえばディオールやコスメデコルテなどが美容液に採用し、さらに進化を続けるリポソームも、もとは医薬品で用いられてきたデリバリー技術のひとつ。肌にいい成分そのものがよりパワーアップしているうえ、より浸透しやすくする技術も進化を続けているわけで、いまや化粧品は、単に成分のよしあしだけでなく、どこにどの成分がどう働きかけるのかまでわかる時代。ピンポイントに選択できるからこそ、より明確な目的意識が必要になったといえます。
先進のリポソーム技術を搭載。新次元のハリを叶える
「角栓崩壊」だけじゃない! ジェル洗顔で本格エイジングケア
単層リポソームの力で、美容成分が深く届く
1897年に誕生した資生堂初の化粧水が進化を遂げて登場!
\形は変えずに少しだけ巻き戻す/
【BEAUTY TIPS 3】無限お直し可能時代の微調整力
ここ数年で、美容医療はぐっと身近なものになりました。エイジングさえも思うようにコントロールできるようになった今、大切なのは、「自分がどうなりたいか」をこれまで以上に深く考える必要があるということ。お金と時間をかければ無限にお直しが可能かもしれません。だからこそ、容姿としての“キレイ”と、内面や生活、生き方を含めた、目には見えない“美しさ”のバランスを考えつつ、ほどよく微調整しながら美容医療を取り入れていくのが重要だと思います。あるドクターが「顔の形は変えないほうがいい。自分の何年か前の状態(4〜5年前くらい)に、少し巻き戻すくらいがちょうどいい」と言っていて、なるほどと思いました。家に例えると、立て替えやリフォームじゃなく、日々のメンテナンスを大事にするような。やはり、微調整力が必要なのだと思います。情報があふれかえっている今、特に美容医療に関しては、同世代の口コミだけではなく、上の世代の声も参考にするといいと思います。数年後の自分を想像できるから。
\いつか来る未来のために、今できること/
【BEAUTY TIPS 4】前向きな更年期対策
40代半ばを過ぎて、これまではまったく平気だったのに、生理前のモヤモヤや、お腹が重い感覚を感じるようになりました。更年期は、体の変化はもちろんですが、このなんともいえない、自分ではどうしようもないモヤモヤ、イライラがいちばんつらいのかもしれません。だからこそ、より快適に、心地よく過ごすために、今からできることをやっておきたい。そのうえで、体が変わっていくのは自然なことと受け止めて、自分の体を思いやってあげたいな、と思っています。
\神崎さん実践済み!/
今から始めたい更年期対策リスト
- 検査で自分の体を知る
ホルモン検査で、女性ホルモンや男性ホルモン、成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどをチェック、自分の状態を数字で確認。去年からホルモン補充療法を始めました。
- 生理に伴う体の変化を観察
自分のホルモンバランスを確認したくて、「ルナルナ」というアプリを再開。ここ数年乱れてきた生理周期をきちんと把握して、対策を立てるのに役立てています。
- 婦人科に定期的に通う
乳がんや子宮がんなどの検査だけではありません。自分の体やメンタルの変化を日々把握して、定期的にプロに伝え、アドバイスをもらう。そのうえで漢方やサプリも試しました。
- 温活を始める
温めて損することなんて何もない! 愛用のバスソルトやオイルを使って入浴時はとにかく巡らす。首も手も足も“首”は絶対に冷やしません。にんにく、生姜も積極的に摂取。
- 睡眠を整える
ベッドマットや枕を替え、睡眠の質を上げる工夫をしています。入浴後1時間くらいが睡眠のベストタイミングと聞いてからは睡眠リズムも調整。メンタルケアにも有効です。
- 免疫力を上げる
玄米や発酵食品を取り入れた日々の食事はもちろん、ドリンクでも免疫力アップを心がけています。ほかにも青汁や温泉水、サプリなど、いいと聞いたものはとりあえずトライ。
免疫力アップのための最強ドリンク
感動レベルのあたたかさで温活に最適
美肌にも疲労回復にも欠かせないビタミンC
小さな粒が毎日の健康を底上げ
撮影/魵澤和之(まきうらオフィス) ヘア/赤羽麻希(Un ami) スタイリスト/石関靖子 取材・文/田中美保
Edited by 大森 葉子
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