この2人には本当に感謝しています──朝月希和
美夢
それぞれがどのような存在だったか、お聞きしても良いでしょうか。
朝月さん
そうですね、この2人がいたから私も最後まで頑張れたなと思っています。2人の姿をずっと見ていましたし、私が持っていないものを2人は持っているので尊敬しているし、信頼しています。
花乃さん
え、泣いちゃう。
朝月さん
りおは昔から「自分はこうするんだ」という目標がすごく明確なんです。そこに向かって邁進する力が本当にすごくて、なかなか目標を定めることができなかった自分にとっては本当に尊敬すべき存在でした。私はりおがトップの時に同じ花組で近くにいたので、自分がトップという立場に立たせていただいてからりおの姿を何度も思い返しましたね。
花乃さん
泣いちゃう、泣いちゃう。
朝月さん
まいこ(編集部注:綺咲愛里さんの愛称)は責任感がものすごく強いんです。いつだって与えられたものをそれ以上にして返そうという力と、自分の芯がしっかりありますね。私は本当にブレブレだったから、まいこだったらこうするだろうなと思いながらやっていた部分があります。
綺咲さん
なんて良いことを言ってくれるの(笑) そんなに褒められたら舞い上がっちゃう。
花乃さん
ではこの流れで綺咲さんお願いします!
綺咲さん
私たち音楽学校時代は本当にいつも一緒にいたのですが、入団してからそれぞれ別の組に配属されたので、成長する過程を一緒に過ごしていないんですよね。だからこそタカラヅカスペシャルなどで久々に一緒になって、すごく成長している姿を見ると焦りましたし、刺激になりましたね。この2人には本当に感謝しています。
花乃さん
まいことは一昨年一緒にディナーショーをさせていただきました。私たちは組も違ったし、トップに就任した時期もずれていたので、しっかり一緒に舞台をやるのはディナーショーが初めてだったんですね。そこですごく感じたのは、みんながイメージする綺咲愛里ちゃんでいるためにすごく努力しているんだなってこと。「あーちゃんってこうだよね」と言うみんなの夢を絶対に崩さずに、仕事をやり切る姿は本当にプロだなって思いました。
綺咲さん
えええ(笑)。
花乃さん
ともこは私が花組でトップ娘役に就任させていただいた時にそばにいてくれて、私の役を新人公演でともこが演じるというミラクルが起きたりしてね。仲良しだからこそ、嬉しかったし、存在が頼もしかったけど、ともこはすごく気を遣っていたと思うんです。ずっとお姉さんとしてそばにいてくれていつも助けられたし、私が退団を決めた時も「りおを支えることが私の使命だから、りおを見送ったら私も辞める」って言ってくれて2人で泣いたよね。
朝月さん
うんうん。
花乃さん
そんなことを言っていたらともこの組替えが決まって、違う未来が動き出したんだよね。
朝月さん
そうなんだよね。
花乃さん
ともこは姉御肌で男気みたいなものもあって、本当に頼もしい存在。トップ娘役に就任すると聞いた時も、ともこなら絶対に大丈夫って思いました。
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あーちゃんが2人にジェラシー?!