連載 VOCE特別インタビュー

『君は彼方』声優初挑戦!【瀬戸利樹】の過去と現在と未来。

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瀬戸利樹

“今の池袋”を舞台に、1人の女の子の青春ファンタジーを描くアニメーション映画『君は彼方』。今作で主人公の幼馴染役の声を演じたのは、ドラマ『偽装不倫』で幅広い女性から人気を集めたイケメン俳優・瀬戸利樹さん! この作品を通してわかる、彼の過去、現在、未来の素顔を探ります。

「この年齢で、声優に挑戦できるとは思ってもいなかった」

瀬戸利樹

―今回が声優初挑戦ということで、一番最初にこの作品と関わったときに感じたことを教えてください!

「実は、この作品に関わらせていただくと決まったきっかけが少し珍しいんです。瀬名快伸監督とお食事をする機会を設けていただいたんですけど、その日の帰るときに『決めた。君と一緒に仕事がしたい』と言ってくださって。普通にいろいろな世間話をしていただけなんですが、監督の『君は彼方』に対する熱量や想いを本当に強く感じていたので、僕もその期待に応えたいなと思いました。声優のお仕事は初めてだったので、監督に個人レッスンもお願いしました。声優としての基礎の知識、声の音域など、ご指導いただいた結果、なんとか無事に終わったという印象です。役者とは全然違うし、初めてのことばかりですごく難しくて。レッスンをしっかりさせていただけて本当に感謝しています」

瀬戸利樹

―もともと声優のお仕事にご興味は?

「もちろん挑戦したい気持ちはあったんですが、まさかこの年齢で出来ると思っていなくて。意外なところでチャンスが巡ってくるんだなぁと思って、嬉しかったです」

―どんなことが監督にとっての決め手だと思いますか?

「監督は、人柄って言っていました(笑)。素直でまっすぐなところが新と近いものがあるから、そういう人柄も含めてこの役を表現したいと仰っていました。僕もそこは、新になりつつも、素を出していけたらいいなと思いながら演じました」

「芸能界に入る前は、努力をすることが苦手だったんです」

―瀬戸さん自身、新と共通する部分は多かった?

「それがですね、素直だというところはなんとなく自分でもわかるんですけれど、新のように気持ちをしっかり伝える性格はちょっと違うかもしれない。僕、結構奥手なんです。大切なものに対してきちんと気持ちを伝えたり行動を起こしたり、そういうところが本当に素敵な青年だなと思って、新には憧れる部分が多かったです。逆に、松本穂香さんが声を演じた澪の方が、僕は共感できるところが結構あったかも(笑)。面倒だからあとでやれば良いやとか、ある意味ダメな人間らしさみたいなところが澪にはあるから。それこそ、僕も昔は何とかなるだろう精神が強くて、努力するのも苦手だったんです。今もその気持ちが少し残ってはいるけれど、レベルアップするためには努力も必要だと思うようになったのは芸能界に入ってからです」

―努力しようと思ったきっかけはどんな瞬間でしたか?

「自分にとって理想のお芝居ができなかったとき。準備が足りなかったんだなって僕自身が実感して、努力は必要なものだと強く思ったんです。これから先、長く続けたいのであればどうするのかというところで、やっぱり努力が大事になってくるんだなと思いました。その経験を若いうちにできたからこそ、今こうやって自分にとって必要なことが明白になってきた気がします」

「会えるときに自分の気持ちを伝えることを大事にしたい」

―ストーリーの中で、澪の親友が自分と同じ新のことが好きというシーンがありますが、瀬戸さんご自身がもし友達と同じ人を好きになってしまったら?

「男友達との関係性にもよるけれど、もしめちゃくちゃ仲の良い親友だったら、僕は手を引いて譲っちゃうかもしれないです。だから、最初に応援してしまう澪の気持ちはすごくわかる。澪のキャラクター的に、映画を観てくださる人たちも共感できる部分が本当に多いと思います」

―また声優のお仕事をするなら、どんなキャラクターを演じたいですか?

「ジブリは大好きなので憧れます。あと、ポケモンのようなキャラクターの鳴き声とかしたい! 言葉ではないけれど、また違う声のトーンを勉強できるから、難しそうだけど楽しそうだなぁと思います」

瀬戸利樹

―この作品を通して、今後の生き方に影響を受けたことはありますか?

「会えるときに自分の気持ちを伝えるということを本当に大事にしてほしいし、僕自身も奥手ではあるけれど、できるだけ伝えたいなという気持ちになりました。もし後悔したとしてもそれで終わりではなくて、そのあとにどう行動すれば良いのかを考えて、動くことが大事だと学びました」

―今、一番何かを伝えたい相手を教えてください!

「両親には普段から感謝の気持ちを結構伝えているので、友達です。古くから仲良くしてくれている友達は恥ずかしくてあまり気持ちを伝えられていないけれど、今後も一緒に遊びたい人たちから。これをきっかけに、感謝の気持ちを伝えられたらいいなと思います! 昔から思い入れのある地元の公園は今でもよく集まる場所なので、今度集まったらそこで伝えようかな(笑)」

瀬戸利樹くんの今を探る、7つの質問

Q1.好きな食べ物、嫌いな食べ物は?

「好きな食べ物はナポリタン! 作る人によって全然味が違うから。嫌いな食べ物は、しいたけ。何度も挑戦したけれど、唯一食べられないんです……」

Q2.オフの日は何してる?

「ゲームかな。最近は銃を撃つゲームにハマっています」

Q3.朝のルーティーンは?

「起きたら、寝ている体勢のまま全身をグ〜って伸ばしながら、めっちゃ大きい声を出す(笑)。それをすると今日も頑張ろうって思えるんです。ぜひやってみてください」

Q4.夜のルーティーンは?

「筋トレ。家で出来るトレーニングは一通りやっています。冬になってくるとやっぱり夏と同じように汗をかきづらくなるから、しっかり身体を作っていかないと」

Q5.おうち美容で心がけていることは?

「スキンケアのコスメはきちんと良いものを使うこと。僕は同じメーカーの化粧水、乳液、美容液をライン使いしています」

Q6.今、気になっている美容法は?

「最近欲しいのが、美顔器。ヘアメイクさんにオススメされたんですけれど、それを使うと肌が整うんです」

Q7.オススメしたいスキンケアは?

「ピーリング! 家で一週間に一度は必ずしているんですけれど、このケアをするとしないとでは肌のキレイさが全然違う気がします」

瀬戸利樹(せと・としき)

瀬戸利樹

PROFILE:1995年10月7日生まれ、千葉県出身。2014年、ドラマ『弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望』でデビュー。『仮面ライダーエグザイド』(’16、’17)で注目を集めると、映画『PとJK』(’17)、『チア男子!!』(’19)などに出演。2019年、ドラマ『偽装不倫』で、主人公の姉・吉沢葉子の不倫相手、甘え上手な年下ボクサー・八神風太役を熱演し話題を呼ぶ。今後は、舞台『いまを生きる』の出演を控え、映画『老後の資金がありません!』が2021年に公開予定。

映画『君は彼方』

©︎「君は彼方」製作委員会

努力をすることが苦手な高校生・澪(松本穂香)は、幼馴染の新(瀬戸利樹)と親友の円佳(小倉唯)と、放課後は池袋で遊んで、それなりに楽しく生きていた。ある日、円佳から「新のことを好き」だと告げられた澪は、ワザとよそよそしい態度をとってしまい新と喧嘩に。自分の気持ちから逃げてばかりだったことに気づき、仲直りをしようと新の元へ向かう澪だが、その途中で交通事故に遭ってしまう。意識を取り戻して目を開けると、そこには見たこともない不思議な世界が広がっていたー。

11月27日(金)より公開

出演/松本穂香、瀬戸利樹、土屋アンナ、早見沙織、山寺宏一、大谷育江、木本武宏(TKO)、小倉唯、仙道敦子、竹中直人、夏木マリ

撮影/塩谷哲平(t.cube) 取材・文/高橋夏実

Edited by VOCE編集部

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