変幻自在に美を表現し続けるビューティモデルのパイオニア
可憐に、艶っぽく、清らかに。どんなムードも自在に操る表現力にスタッフからの信頼も厚いビューティモデルの第一人者。“ポスト森絵梨佳”を目標とする若手モデルも多い。
「全身ではなく、顔だけ。アクセサリーがアクセントになることもあるけれど、基本的には目元と頬、唇にのせた色たちで世界観を表現しなければならない。そんなビューティの奥深さ、難しさにずっと魅せられています。お仕事でさまざまなメイクをしていただいてきた中で実感したのですが、どんな色をのせるかで気持ちはガラリと変わります。たとえば今日みたいな強いリップを塗れば、気持ちがシャンとして背筋が伸びます。リップを塗るというワンアクションだけで、自信が備わってまっすぐ前を向くことができる。その効能に毎回、新鮮に感動します」
実は昔から目立つことが苦手という彼女。それでもこの仕事を天職だと思うという。その理由は何なのか?
「誌面にのるのは私だけど、ヘアメイクさん、カメラマンさん、スタイリストさん、編集さんやライターさんといったプロがこぞって全員で、メイクの世界観を表現するために、力を合わせてつくり上げていく。その“チーム作業”が心から好きです。そしてその先には、そのメイクを見てくれる読者の方たちがいる。ページを見ることで新たなメイクの魅力やワクワクを感じて欲しい。そう願いながら毎回、カメラの前に立っています」
VOCE25周年に思うこと。
「メイクには時代が反映されるもの。これからもずっと最前線で時代を表現していってほしい。それがきっとみんなのチカラになるから」
森 絵梨佳/もりえりか
1988年10月4日生まれ。10年以上VOCEで活躍し続けるビューティモデル。登場したページが読者の人気投票のトップになることもしばしば。著書に『森絵梨佳100の顔 カラフル/colorful』(講談社)など。
撮影/柴田フミコ ヘアメイク/林由香里 スタイリング/西野メンコ 取材・文/中川知春
Edited by 新井 美穂子
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