メイクの“正解”を覆して最強の可愛いを知らしめた
頬の高い位置にチークを効かせた“おフェロメイク”で一世を風靡。その後も“鼻筋エントランス”などキャッチーな提案でたびたび話題に。
「学校で習う“メイクの正解”にハマれなかったし、ほかのヘアメイクさんみたいな緻密なメイクもできなかったからこそ、いろんなアイデアが生まれました。私はメイクってきっちりやる必要はないと思っていて、指でパパパッと雑に塗ってもいいし、バランス的に可愛ければシャドウもチークもすっ飛ばしてリップだけしか塗らなくてもいい。こうじゃなきゃっていう常識から自由になることが、新しいキレイを生む秘訣なんです。VOCEさんもずっと、そうやってきたよね」
昨今の美容ブームに思うことは?
「食事みたいに体のチカラにはならないけど、マインドのチカラになるのが美容。最近若いコを中心に人中を短くしたり、彫りを外国人みたいに深くする詐欺メイクが流行ってるけど、そういうの、どんどん突き詰めていってほしい。それで気分がアガったり自信が持てるなら、それこそが美容の目的だし、時代を色濃く反映するのも美容の特徴だから。ただ、コスメロスはこれから真剣に取り組んでいかなくちゃならない課題だと思ってます。コスメをつくっている人間として、イチ美容好きとして、ずっと目を逸らさずにいたい」
イガリシノブ/いがりしのぶ
ヘアメイクアップアーティスト。ユニークなメイク提案が常にブームとなるヒットメーカー。コスメブランド“WHOMEE”、“BABYMEE”をプロデュース、さらに今年、“ss by whomee”をリリース。
撮影/岡本俊 取材・文/中川知春
Edited by 新井 美穂子
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