ジェンダーも年齢も越えて美容は全人類のものであると体現するビューティ界の新・アイコン
本誌でもメイクやスキンケア企画にご登場いただいたほか、昨年末からはコスメブランドの広告塔という大役を担う活躍ぶり。そんな現状に対して、どう考えているのだろう。
「既に美容=ジェンダーレスなものという認識が高まっているけれど、男性でメイクや美容の看板を背負うことはなかなかできることではないと思っています。ちゃんとしなきゃなっていうプレッシャーもありますが、このままメンズという立場でビューティの世界を切り開いていきたいと強く思うようになりましたね。やっぱり美容って努力が必要で、頑張らないとキレイにならないじゃないですか。とはいえ、ものすごくストイックにやってます! とは言えないかもしれないけれど、このお仕事を始めたことをきっかけに二十歳頃から本格的にスキンケアをするようになったら、自分の肌の状態を知れるようになったんです。今日の肌は乾燥しているな、とかだけじゃなく、髭を剃ったときのカミソリ負けがニキビや肌荒れの原因になっているのかもって気づいて、脱毛をしたらトラブルが激減したり。今も毎日肌と向き合いながら、その時々に合うアイテムでケアを継続中です」
メイクに関しても、この頃さらにこだわりが生まれているそうだ。
「最近はヘアメイクさんに『目元強めで』とか、『リップはこんな色と質感で』とか、MV撮影の際に楽曲に合わせてリクエストすることも増えてきました。メイクをすると自信が湧いて、アーティスト吉野北人のスイッチを押してくれるんです」
そう語る吉野さんに、今後の美容との関わり方について聞いてみた。
「僕は、ほどよい距離感で美容と付き合っていきたいんです。やりすぎることなく、いい意味で普通に接し続けていきながら、僕だから伝えられることを男性たちにも届けていきたいですね。そのうえで、いつか自分でコスメやスキンケアアイテムをつくりたくて。今、既に自分の中に構想は生まれていて。ぜひ、楽しみにしていてください」
吉野北人/よしのほくと
1997年3月6日生まれ。宮崎県出身。2014年よりTHE RAMPAGEのボーカルの他、現在は俳優として幅広く活躍。昨年よりVisseの新ブランドミューズに就任。
撮影/岩谷優一(vale.) ヘアメイク/大木利保 スタイリング/井田正明 取材・文/森山和子
Edited by 新井 美穂子
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