マスク時代の健やか戦略

「マスクを外すのが怖い」日本人女性が“マスク依存”に陥る日本特有の深いワケとは?

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日本人女性から漏れ聞こえる「マスク姿のままでいたい」という声。「マスクを外すのは、すっぴんで歩くのと同じ」「ノーブラみたいな気持ちになる」……と、たった3年でマスクをつけている状態が“私の顔”に。日本独特のマスク依存、その深い理由を社会学の専門家が分析。

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3/13いよいよマスク解禁。「マスクを外したくない」「一旦様子を見たい」が6割を超える結果に

2023年3月13日から、マスクの着用が個人の判断にゆだねられるように。とうとうマスクから解放される日がやってきた! けれど、誰もが解放感に満ちているかと思いきや、そうでもない様子。“マスク美人”、“マスクメイク”……マスクを含めたビューティシーンが定着している今、「マスクをつけたままでいたい」「外すのが怖い」という声も少なくない。

VOCE読者279名に「マスクを外したいか、外したくないか、それとも一旦周囲の様子を見たいか」の3択でアンケートをとったところ、なんと「マスクを外したくない」「一旦様子を見たい」と答えた人が過半数の結果に。リップを早く楽しみたいなんて楽観的な声はなかった。

3/13からマスク着用は個人の判断にゆだねられるようになります。あなたはマスクを外しますか?

〈マスクを外したくない理由〉
・「マスクをとったら想像してた顔と違った」と思われそうで怖い
・「マスク美人」という言葉が浸透し、外しにくい
・マスクをしている方が気持ち的に楽
・自分の顔にコンプレックスがあるから
・メイクしなくても誤魔化せる

「マスクをつけることに執着するというのは世界的に見ても超レアケースであり、その理由が“美”と絡んでいるのは、日本ならでは」と話すのは、書籍『マスクと日本人』の著者であり、社会学の専門家の堀井光俊先生。日本女性がマスクを手放せない理由を堀井先生の視点で語っていただきました。

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社会学者が語る、マスク依存の深いワケ

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