──アナウンサーになって今年で10周年ということですが、以前は「まだまだやりたいことがあるので、挑戦していきたい」とお話しされていました。最近はどんな気持ちで仕事に向き合っているのでしょうか。
基本的にはあまり変わっていなくて、任せられたことを一生懸命やるって感じではあるんですが、キャリアを積んでいくにあたって余裕が出てきているのは実感しています。以前はいかに自分の仕事を全うするか、という感じだったのが、全体像を見られるようになってきたというか。一つの番組に関わる中で、我が我が!ではなく引くところは引いたり、俯瞰で見つつという感じですね。お仕事ってチームワークがやっぱり大事だと思うので。
──常に活躍されている弘中さんを見ていると、すごく順風満帆なイメージを持たれている方も多い気がします。仕事に対して悩んだりすることもあるんでしょうか?
多分私、不真面目なんですよ(笑)。「ん?」って思ったことがあっても、すぐ仲のいい先輩や同僚に「聞いてくださいよ~!」って話したりグチを聞いてもらっちゃうんですね。もし番組で思うことがあれば、スタッフさんに直接お話しに行っちゃうので、仕事のことでずっと悩み続けるってことがないんです。
あ、でも最近、年齢が上になってきたことで、後輩に対しての言い方や接し方をどうすればいいんだろうっていうのはありますね。これは同世代でも、よく「どう言えばいいのか分かんないよね」って話になるかも。時代のせいにするのも変ですけど、注意しても響かなかったりとか、私としてはカジュアルに接しているつもりなのに、「ああぁぁあ……弘中先輩にこんなことを言われてしまった!!」って怖がられてしまって、ちょっと待っておくれ~!って(笑)。自分が思っている以上に年次が上がってしまって、気軽に話せなくなっちゃったなっていうのはちょっとした悩みかもしれません。
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結婚して変わったことは?