神崎
愛されキャラの女性って、もともと恋愛に積極的だった人が多いんですよ。好きな人をゲットするために試行錯誤して愛嬌が磨かれていくパターンが多いのですが、弘中さんには当てはまらないみたいですね。
弘中
私は自分に「愛され力」があるとは思わないのですが、年上の人と話すのは得意なタイプだと思います。ベテランにも一目置いてもらえる「後輩力」みたいなものはあるのかなと。
神崎
相手の懐に入るのが上手いということですかね。幅広い世代や肩書きの人と接するアナウンサーさんには欠かせない能力ですよね。
弘中
そうですね。大学生までは基本的に話し相手が同世代しかいなかったですが、社会人になってから親世代の人と話す機会が増えて、先人たちの知見を聞く楽しさに目覚めてしまったので。メリさんがおっしゃった「相手の懐に入る」みたいな能力は後天的に磨かれたものかもしれません。
神崎
恋愛において、相手に気に入られるために自己アピールすることばかり考えてしまう女性が多いんですよ。恋する乙女は「私を見て! 私を知って!」というスタンスになりがちで(笑)。そうじゃなくて、好感を抱いてほしいなら、まずは相手の話に好奇心を持って耳を傾けることが大事。その点において、弘中さんは正真正銘のプロフェッショナルですよね。
弘中
確かに、人の話を聞くのは好きですね。うん、すごく好きです。
神崎
めっちゃ怖そうで頑固者っぽい年上の男の人と対面することもあると思いますが、どうやって攻略するんですか?
弘中
とにかく素直に話を聞くこと。先輩や上司の場合は、指示されたことをちゃんとこなすこと。それができていれば、「こいつは話せば分かる」と信頼してもらうことができると思っています。裏を返せば、担務をしっかりやっていないと「こいつは話してもダメだ」と思われてしまう気がして。
神崎
弘中さんはインタビューで「自己主張する前に、社会人として当たり前のことを当たり前にこなす」ことが大事だと語っていますよね。それは恋愛にも当てはまることだと思います。待ち合わせに遅刻をしないとか、きちんと挨拶をするとか、基本的なことをないがしろにしていたら信頼関係は築けないですからね。きっと、どんなに可愛くても恋愛の相手として見られないはず。
弘中
そうですね。若い頃はどうしても「チャラチャラしてそう」と思われがちだと思うので、やるべきことをちゃんとやるのは大事ですよね。
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恋人の前ではキャラが変わる?