歯磨きの極意を伝授!

歯磨きマニアが語る、正しい歯磨きの方法

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歯磨きマニアが語る、正しい歯磨きの方法

失ったら取り返しがつかない大切な歯。当然、丁寧なケアが必要ですが、ついおざなりになってしまうことも。デンタルケアの真実を知って、改めていつもの歯磨きを見直しましょう!

目次

歯磨きのこと、ちゃんと知ってる?

教えてくれたのは…
酒向淳さん

メガデント銀座店 店長

酒向淳さん

ヨーロッパ製品を中心に、良質の商品を扱うオーラルケアグッズ専門店の店長。店頭に並ぶ1000種類以上の商品を全て試し、毎回4種類以上ものデンタルグッズを使いこなす歯磨きマニア。
【メガデント銀座店】http://www.megadent.co.jp/index.html

いちばん有効な歯のケアは「複数アイテムを使うこと」だった!

酒向淳さん
酒向淳さん

歯ブラシを自分に合ったものに変えることも重要ですが、残念ながら、電動歯ブラシも含め、現存するものの中で魔法の歯ブラシはありません。歯ブラシ1つで完璧にケアすることが難しいため、複数のアイテムを使うことがいちばん効果的です。

プラスするデンタルグッズとしてデンタルフロスが挙げられると思いますが、欧米でのデンタルフロスの使用率が60%なのに対し、日本の使用率はわずか15%。デンタルフロスは最低でも1日おきに使わないと効果が出ないのですが、持ってはいるけれど気が向いたときしか使わないという人がほとんどです。


酒向淳さん
酒向淳さん

ヨーロッパの歯科医師が推奨するケアのポイントが4つあります。
【1】フッ素入りの歯磨剤を使う
【2】デンタルフロスを使用する
【3】シュガーレスのガムを噛む
【4】歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

この4つのポイントからもわかるように、フッ素入り歯磨剤、シュガーレスガムと並び、ケアアイテムの中でもデンタルフロスは格別な扱い(重要なもの)です。歯ブラシだけのケアをしている人は、まずはデンタルフロスをプラスするといいでしょう。


口内フローラを育てるケアがヨーロッパのトレンド

酒向淳さん
酒向淳さん

ヨーロッパでは、オーラルケアは物理(歯ブラシ)と科学(歯磨剤)だけをやっていてもダメ、生物(口内フローラ)もケアしなさいという概念がトレンドになっています。歯ブラシと歯磨剤だけでは口内の悪玉菌を減らすことしかできないため、生物学的なアプローチで善玉菌を増やして口内フローラを育てるという考え方です。

シュガーレスガムの中でも、口内フローラを育てるアイテムとして取り入れてほしいのが、キシリトール入りガムです。キシリトールは悪玉菌の増殖を抑えてくれるうえ、ガムを噛むことで唾液が出て悪玉菌を洗い流してくれるため、結果的に口内の善玉菌を増やすことができます。


※本品は歯科医院専売品のため、ご購入につきましてはお近くの歯科医院等にご相談ください。

キシリトール入りガムの他にも、乳酸菌入りガムなど、善玉菌を直接口にいれるアイテムも登場していて、ヨーロッパでは一般的になっています。日本でもキシリトール入りガムは購入しやすいので、取り入れてみるといいかもしれません。

「歯ブラシ1本では完璧にケアできない」という事実に驚いた人も多いのでは? とはいえ、ケアの基本となる歯ブラシが合っていなければ、がんばってケアをしても思ったような効果が得られないもの。酒向さんが解説する「歯ブラシ選び」のヒントをもぜひチェックして!

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