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【milet】の仕事の美学。独自の歌声は「研究のたまものです!」

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お客さんの反応が嬉しくて、ライブ中に思わず涙

美しいと思った感情は歌にできるんじゃないか……と思ってしまうのも、職業病かな(笑)

──音楽を通して美しさを感じるのは、どんなときですか?

「ライブで、会場にいるみなさんが両手を上に伸ばして左右に振ってくれているのを見て、泣いてしまったんです。海原のように美しくて。『Always You』という確かにエモい曲ではあるんですが、今までに一度も泣いたことがない曲だったから、私自身もびっくりしました。

この光景は、私に対しての愛がないと生まれないムーブメントだと思ったし、みんなに真っ直ぐにピュアに、私が作った曲が届いているんだ、そしてみんなの気持ちもその行為によって届けたいと思ってくれているんだ……という知的な美しさと愛をいっぺんに感じて。ライブだからちゃんと歌わなきゃって思うのに、泣いちゃダメだと思うともっと泣いちゃう(笑)。そういうことありますよね」

──わかります(笑)。ちなみに、美しさに感動した瞬間はどうなりますか?

「私は、美しさのレーダーみたいなものが、日頃から働いている感覚なんですが、美しさを感知した瞬間に一気にブワッと花開いて、外に向く感じかな。体温が上がって、たぶん目がキラキラしていると思う」

──すごいエネルギーです。

「そしてすぐに、いま目にしたものやきれいだと思った純粋な感情を何か音に落とせるんじゃないか、歌にできるんじゃないかって思っちゃう。職業病だとも思うんですが……。本当はたまに、そんなフィルターをかけずに直で美しさを感じたいし、子供の頃みたいに無邪気に受け入れたいとも思うんですが(笑)」

──ファンとしては、miletさんが感じた美しさは余すことなく、曲に落とし込んでほしいと思うかもしれませんね(笑)。ちなみに、美と対極にあるものはなんだと思いますか?

生産性のない負の感情、たとえば感情的な憎しみや妬みみたいなものは、私の中では美と対極にあるのかもしれません。それらの感情を、一番解放できる行為は許すことだと思っていて、私は憎しみの感情を持つよりも、許すという行為を選ぶようにすると思います。

ただ、いびつなものとか醜いものは、見方を変えればすごく美しいものに見えることがあるじゃないですか。音で言えば、不協和音もそう。場合によっては、心を揺さぶられることがある。それは美しいと思います」

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極悪非道な主人公がテーマの曲をつくるなら?

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