What’s 「アーティストBeauty」?
リスナーに感動や勇気、ハッピーなマインドをくれる音楽を生み出すアーティストが、どのような美学を持っているのかを紐解くこの連載。楽曲制作時のマインドや、華やかなステージに立つときなど、音楽面の美学に加え、普段の肌のお手入れやボディケアについての具体的な美容方法にも迫ります。
第3回ゲスト miletさん
前回のインタビューはこちら!
デビュー前の歌声は今と全然違います
マイクを通したときに理想の歌声でありたいと研究して、今のスタイルになりました
──miletさんの歌声には人の心を動かすパワーがあって、聴き入ってしまう魅力があります。歌い方のスタイルや声質は、昔から変わっていないのでしょうか。
「実はデビュー前は、歌い方も声も全然違いました。でも、音楽でがんばっていきたいと思っていた時期に自分の歌声を録音して聴いてみたら、つまらないな、これじゃあ誰も聴いてくれないなって思ったし、自分で好きじゃなかった。それで、Salyuさんやコリーヌ・ベイリー・レイ、ノラ・ジョーンズなど、以前から好きな女性シンガーを聴き込んで、いいとこ取りをしながら、自分の声を組み立ててつくっていったんです」
──そうだったんですね。ボイトレではなく、ご自身の努力によって手に入れたスタイルだったとは。
「自分で探しました。マイクに乗ると自分の声は違って聞こえるのですが、これから先、みなさんに私の歌声をお届けするならなおさら、マイクを通したときに理想の声でありたいと思って。いろいろ研究して、今のような空気を含んだ発声や、丸みを帯びた歌い方、母音を強調するような歌い方にたどり着きました。そのうちスタイルが定まってきて、この声を活かしたいとつくったのが、デビュー曲の『inside you』でした」
──デビュー曲を初めて聴いたとき、かっこいい人が出てきたなぁ、と衝撃的でした。今はもうすっかり、ご自身の歌声に納得していますか?
「うれしいです。はい、今の声やスタイルは好きですね。でももっといろんな歌声を見つけられそうだとも思っていて。だからこの先、新しい曲で少しずつ挑戦してみたり、アプローチを変えてみようかな、とも思っています。『これもmiletなんだ』って、びっくりされるような声にもチャレンジしてみたいです」
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シンガーならではの職業病とは?