目次
神崎恵さんの「飽きる力」名言集
1. みなさんが私のことを新鮮と感じてくださっているのであれば、それは誰よりも早く、私が私のことを“飽きているから”だと思います
2. 見慣れないものって楽しい! そのワクワクに常に忠実に生きてます
3. 誰かの目線ではなく自分目線。それができれば変わるのは簡単
4. 失敗したらどうしようとは思わない。ちゃんと“カゲ練”してきたという自負があるから
自分に飽きないように常に変化を続けてます
新しいものや見慣れないものに、ワクワクや気持ちよさを感じるんです。またどんなに褒められても、ずっと同じだと私自身が飽きてしまうことも。失敗したらどうしよう?とは思いません。もちろんやみくもに新しいことに手を出してるわけではありません。挑戦に怖さを感じないのは、メイクにしても仕事にしても精一杯の努力を積み上げてきたことを自分が知っているから。今思えば昔から、試験でも試合でも事前に死ぬほど練習するタイプでした。だから余計に、緊張しないし怖くない。
人からよく見られたいという気持ちを全く持っていないのも、秘訣かも。判断基準が他人にどう見られるか?ではなく、自分がどうしたいかになるので、自由度も増します。オシャレな人がどんな格好をしていても素敵に見えるのと一緒で、正解、不正解の話じゃなくなるから、どんな挑戦をしても堂々としていられるんですよね。新しい挑戦って軽く留学するような感覚。今まで知らなかった文化や常識が自分の中に入ってくることで新しい自分に。使ったことのない色、したことのない髪型、着たことのない服。挑戦は新しいキレイのチャンスです。
自分に飽きたら……メイクで新しい色を取り入れてみる
いつもと違う色を顔にのせると、まるで生まれ変わったような感覚が得られます。どうつけこなすか? そのバランスを考えることも大事だけど、臆せず堂々と使うことが一番。周りからの「どうしちゃったの!?」は聞きません(笑)。挑戦の高揚感を堪能しましょう。
“鮮烈ピンクのアイカラー。違和感のある色をまとうだけで新しい自分に一瞬でなれる”
ピンクはぼかさず、思い切りよく楽しむ
サンク クルール クチュール 859 ¥7600/パルファン・クリスチャン・ディオール
パレット上段の2 色を混ぜてアイホールと下まぶたのキワにオン。アイホールよりやや狭く左下を。二重幅に中央をふわっと重ね、右下で上まぶたにシャドウラインを引く。目尻は3㎜延長して、大人のピンク・アイが完成。
新しい顔の組み立て方
今回みたいに鮮烈な色はともすると清潔感をそがれることも。なのでその他のパーツはベーシックで上質に仕上げるのがコツ。またメイクの順番をいつもと変えてみるのもおすすめ。挑戦のアイテムをまず最初に塗り、そこから全体のバランスを見つつその他のパーツを仕上げます。
“一ヵ所を大胆に変えると、すべてのパーツに変化を起こしたくなる”
SKIN
パウダーでふんわり、品のいい質感に
そばかすが透けるくらい薄くつくった肌に鮮やかな色を合わせるのも素敵ですがかなりの上級者テク。素肌感を消さない程度のベースにピンクのパウダーをふわり。端正な印象に仕上げるのが正解。
AQ ミリオリティ フェイスパウダー n 30g ¥20000/コスメデコルテ
粉感を感じさせずにきめ細かな肌に。トーンアップも。
EYEBROW
短めハンサム眉に
少しハンサムな要素を入れると、こなれます。髪や瞳の色に合ったアイブロウアイテムで、シャープに、短めに仕上げると、顔全体のバランスが取りやすくなります。
LIP
色をおさえてベージュ系に
くっきりした色はトゥーマッチな印象になりやすいため、唇は引き算。目元のピンクと唇の色をリンクさせるのではなく、ヌーディすぎない血色を持つベージュリップを合わせると上品に仕上がります。
コンフォート リップ フルイド フォグ 06 ¥5000/SUQQU
ふんわりとした質感で上品。06はミルキーなヌーディベージュ。
FASHION
シンプルで上質なものを
目元にインパクトの強いピンクを使っているため、ファッションはシンプル&上品に徹してメイクを際立たせます。ヌーディなカラーや透ける素材を使うと、軽やかなヌケ感も。
◆今秋の冒険アイテム
【赤シャドウ】
レ キャトル オンブル 362 ¥6900/シャネル
「鮮やかなピンクや赤が新鮮。ふんわりぼかしたり、パキッと発色させたり多彩に楽しんでます」
【ネオンリップ】
(左)リップ マエストロ 526 ¥4200/ジョルジオ アルマーニ ビューティ
(中)ザ マット リップ リキッド Think Fuchsia ¥3200/アディクション ビューティ
(右)パッションリップ クリームトゥパウダー マットリップペン 280 ¥4000/ドルチェ&ガッバーナ ビューティ
「懐かしいし新しい。そんな気分を味わえる今季のネオンなピンク。これを使うなら、シャドウやチークは引き算してマスカラのみにして。ヘルシーに仕上げたい」
自分に飽きたら……いつもの習慣をやめてみる
最初は“やめるなんて無理!”と思うかもしれませんが、勇気を出してやめてみれば、目の前に新しい景色が広がるもの。特にカラコンやヒールなどの自分を飾るもの、それがないとダメだと思い込んでいたものをそぎ落とすことができたら、素のままの自分でいいと気付けて、気持ちがすごく楽になる。このページでは、私がここ数年で“やめてみた”ことを紹介します。
やめたこと ① カラコン&エクステ
雑誌を見ていても、周りにいる人を見ていても、カラコンやエクステがない方がその人だけの瞳の美しさが際立ってる。カラコンやエクステは華は出るけど、素の黒目のグラデーションや透明感には、敵わないと思うのです。
やめたこと ② 毎日ハイヒールを履くこと
ヒールの凜とした風情も好きですが、スニーカーやバレエシューズの雰囲気も大好き。何より、本来の自分より良く見せようと、ジタバタしていない。その肩の力が抜けた感じが、すごく心地いいんです。
やめたこと ③ いつでもふんわりヘアにすること
おでこやフェイスラインを思い切って全開にすると、新しい魅力に気づけます。「顔が大きいから……」なんて尻込みしないで。思い切ってバッとさらけ出した方が、意外と引き締まって見えたりもする。似合うお洋服の幅だって広がりますよ。
やめたこと ④ 甘い服ばかり着ること
甘い服、今でも好きだし着ることもあります。つまり私がやめたのは、甘い服のニュアンスに頼ること。例えば同じリボンも、ガーリーなデザインではなく、パンチの効いたタイプを選んで“可愛さ”を追求しない。モードにも転べる甘さであることが私の選考基準。
“これじゃなきゃという思い込みを捨てたら想像もしてなかったキレイに出会えるかも”
やめたこと ⑤ “女らしい” “色っぽい”という言葉を口にすること
以前は割と頻繁に使っていたこの言葉たちが、最近気分にフィットしなくなりました。今の私には、もっと心惹かれること、楽しいことがあるから。あくまで私の気分の問題なのでその言葉自体を否定はしないし、結果的にそう見えるのもOK。
“どんどん捨てて軽やかになればなるほど無敵になれる気がする(笑)”
撮影/田上浩一(人物)、伊藤泰寛(静物) ヘア/赤羽麻希(joemi by Un ami) スタイリング/石関靖子 取材・文/中川知春
Edited by 岡部 奈央子
公開日:
この記事に登場したコスメ(3件)
この記事に登場したプロ