美容ライター
楢崎裕美さん
マスカラ界でもマルチ化は進んでいる! メイクしながらまつげパックが新常識
2022年のスキンケアを振り返ると、印象的だったのは、速攻的な実感と目に見えるケア効果を両立したアイテムが多かったこと。塗ったそばから擬似的効果でハリ感や透明感をグンと高める→また使いたくなる→ケアが継続する→ハリや透明感が現実のものになるというのが主流に。さらに一本で2〜3つの効果は当たり前と言わんばかりに多機能化も加速したが、その波はマスカラ界にも到達。いわゆる次世代型の美容液マスカラのリリースラッシュが止まらないのだ。
「ケアしながらまつげメイク」というハイブリッドマスカラの先駆け的存在であるモテマスカラのDNAを脈々と受け継ぐまつげ美容液が登場。美しく健やかなまつげを育むには巡りが大事との考えから配合した独自の天然ミネラル成分が特徴的だが、地黄など古くから毛髪への有用性で重宝されている植物由来成分や育毛効果で注目を集める海藻由来のフコイダンもプラス。カールをつくり、ロックする膜がそれらの美容液成分を密封し続けて、塗っている間中、パック状態に。
「素肌のためのメイクアップ」を提案するクラランスらしい美容液マスカラにも、まつげを濃く長く導くパンテノールやオーガニックキャスターオイルなどがイン。夜、寝る前に塗るスリーピングマスク的使い方も推奨するほど本格的なケア効果が魅力だ。また、マスクから漏れる呼気でマスカラが落ちやすいという声に応えるべくアディクションはカールキープ下地を開発。そこにも当然のようにパンテノールやエクトインといった毛髪補修成分を配合。いずれもクリアなブラックやブラウンの色みがツヤッとニュアンスを与え、美しいカールをつけてキープするから、引き続きトレンドの抜け感のある目元づくりに大活躍。
また下地として使えば、目元の黒み復活ブームに応えるボリュームマスカラを重ねてもカールがヘタり知らず。で、気づけば素から漆黒の美まつげ。まつ育ケアが続かない問題もクリアできるワケで、ズバリ買いです。
撮影/藤本康介
Edited by 並原 綾
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