帰り道と楽屋の裏話で、親交が深まった二人
VOCE編集部
『夜来香ラプソディ』の公演で仲良くなったそうですが、何かきっかけはありましたか?
夢咲さん
帰りが一緒になることが多かったよね。
仙名さん
お芝居の絡みはほぼなかったので、稽古場では一緒にならなかったんです。
夢咲さん
ゆきちゃんの役が女スパイで、こう、影からじっと見る感じの役柄で……。だから、ゆきちゃんは一人でいることが多くて。私も最初は「あんまり話さないタイプなのかな」って思ってた。
仙名さん
稽古場では分からなかったですよね。『夜来香ラプソディ』は同じ事務所の方々との共演だったのですが、ご一緒したことのない方が多くて。稽古場で少しずつお互いを知っていって、公演中に仲良くなったって感じでしたよね。
夢咲さん
楽屋じゃない?
仙名さん
楽屋ですね!(笑) 楽屋では壮(一帆)さんと、ねねさんと私と木下晴香ちゃんの4人が一緒だったんです。楽屋がとにかくうるさかった(笑)。
夢咲さん
楽屋が一日の中で一番楽しかった感じ(笑) でも、あれはゆきがいてくれたから仲良くなれたんだと思う。本当に楽しくて明るい、ノンストレスな現場だったもん! そこでお互いを知った感じ。たくさん話して、本音で話せるようになったね。
仙名さん
元トップ娘役ということで共感できることが多かったんです。いろんな苦労もしてきたし……。でもそれだけじゃなくて、普通にリラックスして話せるし、とにかくねねさんと話すのが楽しくて。
夢咲さん
女性として、同性として、そして人として仲良くなれたことがとにかく嬉しかったですね。
VOCE編集部
元タカラジェンヌさん同士で、卒業してからほかの現場で仲良くなるってことは、あまりないんでしょうか?
夢咲さん
劇団にいれば自動的に毎日一緒ですから相談し合ったりもできますが、退団すると会う機会も少なくなりますし、やはり“それぞれ”が独り立ちしている世界ですから、こうやってご一緒する機会をいただけたのはありがたかったです。
仙名さん
卒業してから改めて仲良くなるということもあるのですが、珍しいかも。ねねさんとは少し学年が離れているから良かったのかもしれません。色々お話をさせていただいて、そばから観ていてこう思っていたけど実際にはこうだったとか、目からウロコなお話もたくさんありましたし、壮さんも学年が離れていらっしゃるので、世代ごとにまったく違う話が聞けるのも楽しかったんです。
夢咲さん
壮さんと私とゆきちゃんと晴香ちゃんで、なんか四姉妹って感じだったね。
仙名さん
晴香ちゃんも宝塚が大好きなんですって。だから、楽屋で宝塚の話をし過ぎて、「あれ? 晴香ちゃんも元ジェンヌだった?」みたいな感じになっていましたね(笑)。
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楽屋裏トークまだまだ!