夢咲ねねさんは89期、仙名彩世さんが94期と在団中はなかなか一緒になる機会はなかったものの、夢咲さんは研1で入って来た仙名さんのことを「花組さんにすごい女の子が入って来た!」と聞き及んでおり、仙名さんは夢咲さんの舞台をすべて観ていた、というほど憧れていたとか。そんなお二人が卒業してから出会い、共演することで“親友”となったいきさつを伺いました。記事の最後にはお二人が仲良くツーショットで撮った可愛すぎる写真を公開。もちろん未公開カットもたっぷりあるので、最後までご覧ください。
スタジオに入って来た瞬間から姉妹モード!
VOCE編集部
お二人の仲の良さに本当にびっくりしました! 現役時代はかぶっていないのですか?
夢咲ねねさん(以下、夢咲さん)
かぶっているのですが、組も離れていて、学年も離れているので廊下ですれ違うくらいだったよね?
仙名彩世さん(以下、仙名さん)
私は一方的に舞台を拝見していましたが、直接お話しすることはなかったんです。
夢咲さん
私はゆき(※編集部注:仙名さんの愛称)が『オーシャンズ11』でスリージュエルズという役をやっているのを観て、「え、この娘すごい!!」と思ったのを覚えています。ゆきのことはそのときに認識したかな。
仙名さん
ゴスペルを歌う三人組、ひたすら首を動かしていたら、首を痛めました(笑) 渡辺直美さんの動きを真似してたんですよねぇ。
夢咲さん
めっちゃカッコよかった! しかも、それができるのがすごいよね。
仙名さん
ねねさんと仲良くなったのは、卒業してからです。2022年の春にご一緒した『夜来香ラプソディ』がきっかけです。
VOCE編集部
仙名さんが夢咲さんに抱いていた印象はどんなものだったんですか?
仙名さん
『スター』です! 私が音楽学校にいる頃からすごく活躍されていて、とにかくスター! 舞台を観たらお人形さんみたいな驚異的なスタイルで、どんなコスチュームでも着こなせちゃうし、もう観ているだけで幸せな気持ちになれるという……。お芝居もとても素敵でしたし。トップ娘役を務めたのは6年半くらいでしたか?
夢咲さん
うん。6年ちょっとだったね。
仙名さん
ほとんど観に行かせていただきました! 私は『眠れない男・ナポレオン-愛と栄光の涯(はて)に-』が特に印象的でした。役もとっても似合っていらっしゃったし。小池(修一郎)先生の演出作品が多くなかったですか?
夢咲さん
節目の公演に出演することが多かったのもあるかも。宝塚歌劇団100周年の皮切りの作品とか、そういうタイミングって小池先生の作品になることが多かったからかな。『眠れない男・ナポレオン-愛と栄光の涯(はて)に-』はまさに100周年最初のお正月公演だったので緊張感もすごかったし、稽古場からピリピリしていて。プレッシャーがすごかった作品だったから、たくさん怒られました(笑)。
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在団中それぞれが思っていたこと