アーティストBeauty

【木村カエラの美学】「人付き合い」は自己肯定感が上がるものだけ!

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【木村カエラの美学】「人付き合い」は自己肯定感が上がるものだけ!

前回は「歌うことが美容にいちばんいい!」と、自らの経験談を交えて語ってくれた、木村カエラさん。中編となる今回は、コロナ禍で人とのコミュニケーションの大切さに気づいたという木村さんが、Newアルバムを生み出すまでの、制作秘話についてなどを伺いました。

What’s 「アーティストBeauty」?

リスナーに、感動や勇気、ハッピーなマインドをくれるアーティストが、どのような美学を持っているのかを紐解くこの連載。楽曲制作の時のマインドや、華やかなステージに立つ時など、音楽面の美学に加え、普段の肌のお手入れやボディケアについての具体的な美容にも迫ります。

第2回ゲスト 木村カエラさん

木村さんのインタビュー前編はこちら
【木村カエラ】のマル秘美容!?「歌うこと」の意外な効果とは?

「認めてくれる人がいる」そう思えると自己肯定感も上がるし1日がんばれる

“マグネティック”には今の自分が表現したいことが集約されている

──前回、Newアルバム『MAGNETIC』は、自粛生活を強いられたことで人と会わなくなり、自分にとって大切なものや、人との付き合い方について考えていた中から生まれたものだとおっしゃっていましたね。

「はい。“マグネット”とは磁石のことですよね。S極とN極があって、同極同士だと反発しあってしまいますが、SとNならくっつきます。これは人にも置き換えられるし、運とか人生にも例えられるなぁと。さらに“マグネティック”と言う言葉には、人を惹きつけるとか、魅力的だという意味があって。まさに今、自分が表現したいことがこの言葉に集約されていると思い、アルバムのタイトルにしました。そして、とにかく自分が楽しみながら表現したものを、形にしたかった」

──木村さんは、昔から、いつも楽しんでいるように見えます。

「基本楽しいのですが、今回はより楽しかったですね。コンセプトが早い段階で明確に出ていたし、そこに向かって曲を作るという答えが出ていたから」

木村カエラさん

──コンセプトが、なかなか決まらなかったりすることも?

「そのときどきで違いますが、生み出し方は同じ。最初何もない中で、何がやりたいんだろう……と試行錯誤をしているときがいちばん苦しいんですよね。結局、自分で答えを導き出さなければいけないので。でも今回は“マグネティック”だ! と決まり、そこに向かって突っ走れたから」

相性のいい人といることで自分の世界が広がり、エネルギーが循環する

──人とのコミュニケーションは、木村さんにとってどんなふうに大切ですか?

「自分の世界にだけいる楽しさももちろんありますが、考えていることはひとそれぞれ違います。例えば、ひとつの言葉でも捉え方は全然違ったり。そういうところに触れたり、価値観の違いを知ることで、自分の世界はより広がると思っています。

もし自分と相手が同極同士で、反発しあってしまうなら、お互いにストレスがないようにソーシャルディスタンスを取ればいい(笑)。でも一瞬でくっつくぐらいの相性のいい人とは、そこに目に見えないエネルギーがあると思っていて。一緒にいることでポジティブなエネルギーが循環するような気がするんですよね。それは、人とのコミュニケーションからじゃないと生まれないものです。

そして、人に会うことでポジティブになるときって、自己肯定感が上がるんですよね。私はこれでよかったんだ、と思えたり、自分を認めてくれる人がいるんだ、と知れるだけで、1日がんばれる。だから余計に、自分が気持ちよくいられる人と一緒にいるべきです。人付き合いは無理をする必要はないと思います

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