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教えてくれたのは…
歯科衛生士・健康咀嚼指導士
石野由美子さん
二子玉川ガーデン矯正歯科勤務。口腔リハビリテーションの専門家。著書に『愛され笑顔をつくる口元エクササイズ「若返り! モデルスマイル塾」』(小学館)ほか。
もしかして唾液不足かも? こんな人は要注意!
■口呼吸しがち
■口をポカンと開けていることが多い
■口角が下がり気味
■口の中がねばついている
■食べ物を食べるとき、飲み物が欠かせない
■歯に口紅がつきやすい
■口内炎ができやすい
■歯にツヤがなく白濁している
■いつもストレスを感じている
■虫歯になりやすい
1つでも当てはまれば、唾液量が少なく、口腔内が乾燥している可能性大。口が開いていれば口の中の乾燥が進んで、口の中がねばつきます。歯に口紅がつきやすいのも口が開いて歯が乾燥しているから。
また唾液量が足りないと飲み込みづらかったり、歯にツヤがなくなり白濁する原因にも。お口の天然の保湿成分・唾液が不足すると口内炎や虫歯になりやすいということも。ストレスでも唾液が減るので要注意。
唾液の役割は? 唾液不足ってどういうこと?
・1日に分泌される唾液の量は1〜1.5リットル
・耳下腺・顎下腺・舌下腺から主に分泌される
常に口の中を潤して口内環境を守ってくれているのが唾液です。成人の場合は、なんと一日1~1.5リットルも出ているそう。しかし最近、この唾液量が減っている人が増えているというのです。その理由がマスクによる口呼吸!!
石野先生
長期間のマスク生活で口を開けたまま呼吸をする“口呼吸”が増え、口の中が乾燥している人が増えました。口を閉じていれば口腔内は唾液で潤っているのですが、外気で肌が乾燥するのと同じように、口を開けて口呼吸していると口腔内が乾燥します。口を閉じて乾燥を防いでくれるのが唾液。唾液は天然の保湿成分のようなものなのです。
でも、口を閉じるだけでは乾燥を防げても、唾液が増えるわけではありません。ではどんなときに唾液が出るのでしょう?
石野先生
唾液は口を動かすことで唾液腺が刺激されて出てきます。そのため、食いしばりのように口を動かさずに、ただ嚙んでいるだけでは唾液は出ないのです。食べるときに『もぐもぐ』と口まわりやのどを大きく動したり、口角を上げて話をしたりすることで唾液がたくさん分泌されます。
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唾液不足は虫歯の原因に!?