元宝塚歌劇団・花組トップ娘役【仙名彩世】退団後叶った夢。そして歌への想い

仙名さん

東京會舘さんでは今回が３回目です。2020年に初めてやらせていただいたときはコロナ禍で、ディナーショーを行うこと自体に不安もありましたが、とても楽しみにされている方も多いと伺い、思い切ってチャレンジさせてもらったんです。やってみたら、あの素敵な空間でお食事をしながらショーを観るという特別な時間を持つことを楽しみ来られた方が本当にたくさんいらっしゃって。私も久しぶりにお客様と顔を合わせることができて嬉しかったですし、私の歌を聴いて楽しんでくださる方がいるというのは、幸せなことだと思っています。

仙名さん

クリスマスの季節だからこそ、みんなで楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています。クリスマスの歌はもちろんですが、ミュージカルの歌も歌うつもりです。

仙名さん

自分でも選びつつ、音楽担当のピアノやギターの方たちと一緒に相談しながら決めています。クリスマスの時期ってちょっと寂しくなりませんか？　イルミネーション見るとキュンとなって「今年も終わってしまう、私何をしていたかな」と振り返ってしまうことがあるので、切ない曲で一緒に切なくなりましょう！と（笑）。

仙名さん

もちろん楽しいアップテンポのものもあります。私は小さかったときに『アナスタシア』の映画が好きだったのですが、今年は『アナスタシア』の曲も歌う予定。この作品も舞台化されていて、確か宝塚でも公演がありましたし、来年の秋にシアターオーブでの公演も決定しているようですね。改めて聞くと、本当にいい曲ばかりだなと思います。楽しみにしていてください！

仙名さん

昔からその質問にはどう答えようか、私の課題なんです……。お芝居はまだまだ掴めないところがあります。自分自身を使ってやるので、自分にたくさん経験がないと深みのあるものを出せないと思うので、もっともっと人生経験を重ねて、重ねるほどよくなっていくものだと思っているんです。

仙名さん

宝塚現役時代は自分のことで必死でしたが、卒業してから時間にも気持ちにも少し余裕ができたことで前よりもっと人の気持ちに寄り添えるようになった気がします。その分、芝居をする時の心の持ちようとか、心の動きは変わってきているような気がします。そう考えると、芝居に関してはきっとまだ伸びしろがあるんだろうなと思っています。歌も『ミス・サイゴン』で新たな挑戦をしたことで、グッと幅が広がったように思います。これだけ、腹筋というかお腹を使わないと、歌って歌えないんだなって（笑）。

仙名さん

（笑）　歌は本当にまだまだ研究の余地がありますが、とにかく歌が大好きで。歌のほうが言葉より想いを伝えられるときがあるんですよね。このディナーショーは、それぞれの皆さんの大切な人を想いながら歌を聴いていただくだけで十分なので、誰かのことを考えたり自分のことを考えたりする時間になればいいなぁと思います。

仙名さん

ふふふ。先ほどもお話ししたミニチュアフードですかね（笑）　あとは声のお仕事もやってみたいです。ナレーションだったり、吹き替えだったり……。何かに寄り添ったり、命を吹き込んだりすることに興味があります。でも、やっぱりミニチュアフードかな。何か素敵なお仕事があったら、ぜひお声をかけてください！（笑）。